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「相手のことが好きかどうか分からない」というとき、どんな方法で自分の気持ちを確かめればよいのでしょうか?気になる彼女に告白された場合、焦って答えを出すのは禁物です。曖昧な気持ちのままで付き合うメリットやデメリットを解説します。
好きかどうか分からなくなる理由とは?
「一緒にいるのは楽しいけど、好きかどうか分からない…」という経験はありませんか?『好き』にはいろいろな種類の感情があり、必ずしも恋愛感情であるとは限りません。好きかどうか分からなくなる二つの理由について説明します。
友情か恋愛感情か分からなくなっている
好きという感情には『友情』と『恋愛感情』の二つがあります。一目惚れと違い、一緒に過ごす時間が長かったり、幼なじみだったりすると、相手への好意がどこに属するのかが分からなくなってしまうようです。
恋愛経験が少ない人の場合も、友情を恋愛と錯覚したり、恋愛を友情と思い込んだりするケースがあります。
そもそも、人の気持ちは「ここからここまでが恋愛」ときっちり線引きできるものではありません。好きかどうかの判断がつきにくくなることは、誰にでも起こり得ることなのです。
難しく考えすぎている場合も
個人差もありますが、直感や感情で行動する女性に対し、男性は筋道を立てて理論的に考える傾向があります。
自分なりの恋愛の定義を持っている人は、気になる人が目の前に表れても「これは〇〇だから、恋愛じゃない」と頭で分析・判断しまうことがあるようです。
とことん考えることがよい結果を生むこともありますが、恋愛の場合は考えれば考えるほど複雑化し、判断力や決定力が鈍ってしまうかもしれません。
「恋愛は頭で考えるものではなく、心で感じるもの」とシンプルに捉えれば、「好きかどうか分からない」と悩むことは少なくなるでしょう。
好きかどうか確かめる方法はある?
自分の気持ちを確かめるよい方法の一つが「もし〇〇だったら」と、ある状況をリアルに想像してみることです。普段とは違った状況を設定してみると、自分にとって相手がどんな存在なのかが分かる場合があります。
スキンシップを取りたいと思うか
恋愛感情を確かめる基準の一つに、「スキンシップを取りたいかどうか」が挙げられます。相手を好きになると、「もっと知りたい」「いつも一緒にいたい」という欲求が芽生えます。
心の距離を縮めたいだけならばただの友情といえますが、恋愛の好きには「物理的にも近づきたい」という性的欲求が含まれるのが特徴です。
想像の中で、ハグやキスをするのに違和感がなければ、ほとんどは恋愛感情といってよいでしょう。逆に、「人としては尊敬しているし好きだけど、スキンシップはちょっと…」という場合は友情である可能性が高いです。
彼女の喜ぶ顔にどう思うか
男性は「好きな人を幸せにしたい」「悲しませたくない」と思う生き物です。彼女が喜んでいる顔を見て、自分もこの上なくうれしく感じたり、ハッピーな気持ちになったりした場合は相手を好きになっている証拠でしょう。
友達の喜ぶ顔を見るのもうれしいですが、好きな人と友達では『気持ちの度合い』が違います。
また、「相手が困っているときに力になりたいかどうか」も自分の気持ちを確かめる方法の一つです。程度は人によって異なりますが、相手のことを本気で好きならば、「自分のことを二の次にしても助けたい」と思うかもしれません。
相手の嫌な部分も受け入れられるか
『あばたもえくぼ』ということわざがあるように、好きになると相手の存在そのものが愛おしく感じるようになります。相手の気持ち・行動・言葉をどれだけ受け入れられるかどうかも、好きを見分けるポイントでしょう。
好きという感情のさらに上は『愛(love)』です。「相手の嫌な部分もひっくるめて全部大好き」という人は、『単なる好き』を超えているともいえます。
逆に、相手のちょっとした言動にすぐにイライラしたり、幻滅してしまったりする人は、心の底から好きなわけではないのかもしれません。
離れたときのことをリアルに考えてみる
人は失って初めて『相手の大切さ』や『愛情』を認識することがあります。仮に、「明日から彼女と一生会えなくなったら?」と想像してみましょう。
相手のことが本当に好きであれば、「会えないのはつらすぎる」「何を励みに毎日を過ごせばいいのか…」と困惑してしまうはずです。
たとえ恋人関係でなくても、心にぽっかりと穴が開いたようになり、日々に張り合いがなくなってしまうかもしれません。
「相手がほかの異性と仲良くしていたら?」と想像してみるのもよいでしょう。
寂しくなるだけでなく、『強い嫉妬の感情』や『ほかの男性に対する競争心』がメラメラと湧き上がってきたら、既に彼女に心を奪われている証です。
好きか分からないまま付き合うメリット・デメリット
気になる相手に告白された場合、本当に好きかどうか分からないまま付き合うのはOKなのでしょうか?曖昧な気持ちでお付き合いを進めるメリットとデメリットを考えてみましょう。
案外大好きな人になるかもしれない
「恋愛は一目惚れで始まるもの」「恋は落ちるもの」と考えている人もいますが、恋愛のパターンは人それぞれです。
「好きか分からないけど、なんとなく気になる」という状態からスタートした場合、意外にも相手にベタ惚れしてしまう可能性があります。
彼女の新たな一面を発見するたびに好きになり、気が付けばかけがえのないパートナーになっているかもしれません。
最初に燃え上がる恋は短命になりがちが、ほんのちょっとの恋心から始まり、ゆっくりと燃える恋は長続きするものです。
人との関係性・相性が分かる
相手が『今まで好きになったことのないタイプ』だった場合、とりあえず付き合って様子を見るのも悪くありません。
いろいろなタイプの人とお付き合いをすることで、『自分と本当に相性のいい人』を見極める目が養えます。『恋愛の経験値が上がる』ともいえるでしょう。
相手のよいところ・悪いところに触れるたびに、「自分はここは妥協できない」「ここは受け入れられる」というポイントも見えてくるはずです。
相手との相性がぴったりで長くお付き合いが続くのが一番よいですが、そうならなかった場合でも得られるものがあるでしょう。
相手との気持ちに温度差を感じる
好きかどうか分からない気持ちのままお付き合いがスタートすると、最初のうちは、相手との気持ちに『温度差』を感じるかもしれません。
相手は自分に恋愛感情を持っているため、「頻繁に連絡を取りたい」「スキンシップがしたい」と希望してくるでしょう。
一方で、自分はそこまで燃え上がることができず、その温度差がストレスになってしまうのです。人によっては、相手の優しさやまめさを『束縛』と感じてしまうかもしれません。
徐々に温度差が埋まればよいですが、人によってはどんどん気持ちが離れていきます。
罪悪感を覚えることも
「付き合ってみて、駄目だったら別れよう」と割り切れる人はいいですが、真面目な人は「相手に申し訳ない」という罪悪感がぬぐえません。
「好きかどうか分からないのに付き合っている」という曖昧な自分自身に嫌気がさしてくるのです。
「相手は自分に尽くしてくれるのに、自分は尽くせない」「騙しているようで心苦しい」という気持ちが大きくなり、一緒にいることがしんどくなってしまうでしょう。
好きな相手と過ごす時間は自分に『癒し』や『幸福感』をもたらしてくれますが、好きかどうか分からない相手と一緒にいると『精神的な消耗』が激しくなります。
付き合う前にデートをするのもおすすめ
相手と正式に付き合う前に『お試し期間』を設けてみるものよいでしょう。何回かデートをし、自分の気持ちやお互いの相性をチェックするのです。
普段から食事や飲みに行く関係であれば、デートではいつもは行かないような場所を選びます。映画館やアミューズメント施設などの『デートスポット』に足を運ぶことで、付き合ったときの状況がリアルに想像できるでしょう。
浮ついていると勘違いされる行為は避けたいですが、正式に付き合う前であれば、ほかの異性と比べてみるのも悪くはありません。より多くの人と会って話をすることで、曖昧だった気持ちの輪郭がはっきりしてくるでしょう。
気持ちが曖昧なまま付き合うときの注意点
曖昧な気持ちのままお付き合いがスタートすると、自分の思わぬ言動が相手を傷つけることがあります。そもそも、告白の返事を急いで出そうとすると後悔につながる場合が多いため、気持ちの整理が付いてから返事をしましょう。
相手を責めない
心から好きな相手に対しては、思いやりや優しさを持って接することができます。しかし、好きかどうか分からない相手といると、ちょっとしたことでイライラしたり、相手の欠点が目に付いたりするかもしれません。
だからといって、『相手を責める』『ダメ出しをする』『冷たくする』といった態度を取るのは控えましょう。
2人の間には温度差があり、相手が自分に惚れているのは明らかです。相手が優しいのをいいことに自分の感情をあらわにしすぎると、相手を深く傷つけてしまいます。
焦って気持ちを決めつけない
相手に突然告白されると、「早く返事をしなければ」と気持ちが急きますが、焦って出した結論や答えには『後悔』が伴います。心を落ち着け、冷静さを保った状態で決断を下しましょう。
男性によくありがちなのが「ここで逃がしたらもったいない」という心理です。付き合った後にどんどん好きになるパターンもあるため、試しに付き合うのも悪くはありません。
ただ、人によっては、付き合うのにも断るのにも労力を必要とします。できれば、最初から選択肢を吟味した方がよいでしょう。数カ月間は待たせすぎですが、数日や数週間であれば、相手も返事を待ってくれるはずです。
誰でもよいから付き合うはNG
相手のことが本当に好きかどうか分からなくても、多少の好意があるなら付き合ってみる価値はあるでしょう。注意したいのが、来るもの拒まずというように「誰でもいいから彼女が欲しい」となってしまうことです。
「誰でもいいから付き合う」というスタンスは、勇気を出して告白してくれた相手の心を傷つけます。
また、相手の情報を何も知らないまま付き合うと、「金銭感覚が違いすぎた」「話が合わない」「ケンカが絶えない」などで、別れを選択せざるを得なくなります。
少なくとも相手の人柄を知った上で返事をするようにしましょう。
番外編 告白して好きか分からないと言われたら
自分が好きな彼女に告白し、「好きか分からない」と返事を保留にされたら、どうすればよいのでしょうか?告白の返事待ちは不安ですが、悩んでいる相手の心情も理解してあげましょう。
返事の催促はしない
告白の返事を保留にされると、「付き合えるかも」という期待と「やっぱり駄目かも」という不安が入り交じります。ドキドキして待ちきれませんが、返事の催促はしないのが基本です。
相手を急かせば急かすほど、告白の成功率は下がります。前向きに検討しようとしていた気持ちが、一気に冷めてしまうかもしれません。
「ちょっと考えさせて欲しい」と言われたのなら、自分からは動かず『待ちの姿勢』に徹しましょう。期間は1カ月が目安です。
1カ月間あれば相手も気持ちの整理がついているはずですが、それ以上経過しても返事がなければ、一度連絡を入れてみましょう。
返事待ちの間はいつも通りに
彼女が同僚や友人だった場合、返事待ちの間も顔を合わせることになります。その際に「返事は考えてくれた?」と聞いてみたり、ぎこちなく相手を避けたりするのはあまりよくありません。
返事待ちの間は何事もなかったように、普段通りに接するのがベターです。彼女も安心し、ゆっくりと告白の返事が考えられます。LINEのやりとりもOKですが、告白の話題については触れないようにしましょう。
彼女のことで頭がいっぱいであれば、いつも以上に仕事や趣味に打ち込んでみるのがおすすめです。返事待ちの間は思考がマイナスに傾きがちですが、日々をエンジョイすることで心の安定が図れます。
まとめ
「気になるけど、本当に好きかどうか分からない」という感情が芽生えたら、いったん気持ちを落ち着けて、自分と相手との関係性を整理してみましょう。
恋人になったときのリアルな場面を思い浮かべてみると、彼女とどうなりたいのかがはっきりしてくるはずです。
告白されるとその場の雰囲気で返事をしてしまいそうになりますが、冷静さを欠いた中での判断は後悔を生みます。「とりあえず付き合ってみる」という選択をした場合は、自分の行動に責任を持ちましょう。