好きだけど別れるという選択は、嫌いになって別れるわけではない分、決断に勇気を要します。「別れたほうがいいか、付き合い続けたほうがいいか」を判断する基準や、きれいに別れる方法、別れたあとの立ち直り方とはどのようなものなのでしょうか。
好きだけど別れる?その理由は?
彼女のことが好きなのに、ふとした拍子に「別れたい」と頭に浮かんでしまうことは誰しもあることです。その思いつきから、実際に「好きだけど別れる」と決断するときには、さまざまな理由があります。代表的な例を見ていきましょう。
お互いの価値観が異なる
好きだけど別れる際のポピュラーな理由の一つが、『お互いの価値観が異なる』というものです。お互いに恋愛感情は残っているものの、物事の優先順位や金銭感覚などの価値観の違いから、別れる決断をするカップルは少なくありません。
薄々感じていた価値観のズレが別れの決定打になるには時間がかかることも多いため、何年も付き合ったあとで別れることになった、というパターンもあります。
特に家族観や結婚観など、人生の重大な局面に影響するような価値観の相違は短期間での擦り合わせが難しい上に、別れの原因になりやすいといえるでしょう。
遠距離恋愛で疲れてしまった
遠距離恋愛になり、気軽に会えなくなったことで別れに至るケースもあります。
相手のことが好きだからこそ、頻繁に顔を合わせられない状況に苦痛を感じ、「これ以上関係を続けられない…」と思うのでしょう。特に、相手と触れ合いたいという欲求の強い寂しがり屋の人にとっては、遠距離は恋愛の大きな障害となります。
また、必然的にデートの機会が減ってしまうことにより、「好きは好きだけど、以前ほど気持ちが盛り上がらない」というように、付き合った当初の情熱を維持しにくくなるのも別れの一因となるようです。
他に好きな女性ができたとき
彼女のことが嫌いになったというわけではなく、他にもっと好きな女性ができたために別れるというパターンも多くあります。
好きという感情は、0か100かではありません。「今の彼女は好きだけど、さらにステキだと思える女性が現れた」という状況もありえます。
特に、長く恋人関係を続けていると関係がマンネリ化してしまい、新しく刺激的な出会いのほうが魅力的に感じられる瞬間が増えるようです。
ただし、一時的な気の迷いである場合も少なくないため、「勢いで別れてしまったけど、やっぱり前の彼女のほうがよかった」と後悔するケースもあります。
別れるか付き合い続けるかの判断方法
「恋人との別れを考えているけど、嫌いになったわけじゃないし…」と、別れるか付き合い続けるかをなかなか決められない人もいるのではないでしょうか。
まだ気持ちの残っている相手と別れるべきか付き合い続けるべきかを判断する方法についてお話します。
別れて後悔しないか考える
第一に、別れたことを後悔しないかどうかを自分自身の心に問いかけ、確かめることが重要です。
「その判断がつかないから苦労してるんだ!」と思われるかもしれません。そういうときはまず、自分はなぜ彼女と別れたいと思っているのか、その理由を具体的にリストアップしてみてください。実際に紙に書き出して、頭の中を整理するのもいいでしょう。
そのあと、その別れたい理由は話し合いなどで解決可能なのか、あるいは解決は不可能で別れるしか選択肢がないのか、落ち着いた状態でじっくりと考えてみることをおすすめします。
「彼女とケンカして頭に血が上っていた」「ちょうど仕事の繁忙期で精神的に余裕がなかった」などの一時的な感情の変化が原因であった場合、「別れないほうがいい」という結論に達する可能性もあります。
自分の中にある別れたいという気持ちが本物かどうかを、よく確かめてみましょう。
今すぐ別れるべきなのか確認
恋人と「すぐにでも別れるべき」と判断できるのはどのようなときでしょうか。
たとえば、彼女から肉体的・精神的暴力を受けている、「貸したお金が返ってこない」などの金銭的なトラブルを抱えている、別の男性に浮気されているといった状況であれば、あなたの心と体を守るためにも、別れる決断は早めに下したほうがよいでしょう。
そういった緊急性の高いシチュエーションではなく、二人の間で意見を擦り合わせれば問題を解決できるかもしれない場合は、一度立ち止まって決断を保留してみてもいいかもしれません。
「二人で話し合ってよりよい関係を築いていきたい」と思うか「もう話し合いで解決できるような状態じゃない」と思うかによって、あなたの取るべき選択肢は変わります。
別れたほうがよい女性の特徴
彼女と別れたほうがいいかどうか考える際は、普段の彼女の言動をよく思い返してみてください。彼女の言動は、笑って許されるレベルのかわいいわがままでしょうか?
ここでは、別れたほうがよい女性の特徴を紹介します。
嫉妬・束縛が激しい
嫉妬・束縛の激しい女性は、最初こそかわいらしく思えるかもしれませんが、付き合いが長くなるにつれて徐々に負担に感じる場面が増えてくるタイプです。
あなたの生活は、常に彼女を中心に回っているわけではありません。仕事もあれば友人との付き合いもあるでしょうし、趣味のための時間も必要でしょう。
「いつも自分が最優先でなければ許せない」というような独占欲・支配欲の強い女性は、あなたの日々の生活や仕事、それに将来にも悪影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
お金の使い方が荒い
金銭感覚の違いは、『好きだけど別れる理由』の上位に挙がる『価値観の違い』の一つです。彼女に浪費癖があると、二人の将来を考える際にお互いのプランがかみ合わない可能性が高くなります。
お金の使い方は一朝一夕に変えられるものではないため、「結婚したら変わってくれるだろう」と安易に考えるのも危険です。
結婚を前提とした末永いお付き合いを望んでいる場合、お金の使い方が荒い女性とは別れたほうが賢明かもしれません。
愚痴や不満ばかり口にする
あなたと会うたびに愚痴や不満ばかり口にするようであれば、その女性は物事を悪い方向へ考える癖がついている可能性が高いです。
仕事でミスをした、人間関係で理不尽な目に遭ったなど、一時的に落ち込んでいるタイミングでの愚痴や不満であれば、恋人として親身に受け止めてあげることも大切です。しかし、いつもネガティブな発言ばかりする女性とは、距離を置いたほうが精神衛生的によいでしょう。
人間はよくも悪くも、一緒にいる人の考え方に影響されます。常に負のオーラをまとっている女性と恋人関係を続けていると、あなた自身の思考回路も後ろ向きになってしまいかねません。
きっぱり別れる!きれいに別れる方法とは
彼女と後腐れなく別れるためには、どのような点に気をつけるべきなのでしょうか。きっぱりときれいに別れるための方法を紹介します。
徐々に会う頻度や連絡を減らす
「別れたい」と伝えても、彼女のほうが素直に応じてくれないこともあるでしょう。あなたの気持ちを取り戻そうと、頻繁に連絡を入れてくるようになるかもしれません。
そのような場合、以前までのように毎回返事をしていては、彼女は「まだやり直せる余地がある」と思ってしまいます。なあなあで関係を引き延ばすのは、あなたにとっても彼女にとってもよくありません。
あなたの別れたい気持ちが本物であることを示すためにも、会う頻度や連絡の回数は減らしていくようにしましょう。
別れ話は冷静にきっぱりと
別れ話を切り出すときは、なるべく感情的にならないようにしましょう。ここぞとばかりに相手に対する不満や文句をぶちまければ、ケンカ別れになってしまいます。その瞬間はスッキリするかもしれませんが、あとから悔いることになる可能性も高いです。
それに、禍根を残すような別れ方をしてしまうと、あとであなたの悪口を周囲言いふらされるというような、後味の悪い展開にならないとも限りません。
かといって、「別れたい」とはっきり言葉にして伝えず、関係を曖昧なままにしようとするのも避けた方がいいでしょう。別れ話をするときは冷静な状態で、あなたの決心をきっぱりと彼女に伝えることが重要です。
情が残るようなことは言わない
「本当はまだ好きなんだけど」「なんとか付き合い続けられればよかったんだけど」など、下手に情を残すようなセリフは言わないようにしましょう。
相手を嫌いになったから別れるわけではない場合、彼女を傷つけたくないあまり、ついそうした言葉を口にしたくなってしまうかもしれません。しかし、言われたほうは「じゃあ、別れなくていいじゃない」と思ってしまいます。
あなたに関係を続ける意思がない場合、いたずらに相手の心を振り回すだけです。「これからは友達として付き合っていきたい」という別れ際の常套句も、『今後もやり取りが続く=恋人に戻れるかも』とあらぬ期待を持たせてしまうかもしれないため、要注意です。
別れたあとに気持ちを整理する方法
納得して別れたつもりでも、想像以上の喪失感に苛まれることもあるでしょう。彼女と別れたあとに、気持ちを整理する方法についてお話します。
友人に話を聞いてもらう
一人きりでじっとしていると、どうしてもあれこれと思い悩んでしまうものです。そんなときは、気の置けない友人にとことん話を聞いてもらえば、気持ちがスッキリするのではないでしょうか。
人に話すことで、物事を客観視できるというメリットもあります。「やっぱり別れて正解だった」と、自分の選択の正しさを再確認できるかもしれません。
ただ話を聞いてもらうだけでもよい気分転換になりますが、一緒に外に遊びに行くなどして身体を動かせば、さらに心が晴れやかになることでしょう。
趣味や仕事に没頭する
趣味や仕事に打ち込んで、恋愛関係であれこれと思い悩む余地をなくしてしまうのも一つの手段です。自分磨きにつながるうえ、その活動を通して何かしらの技術を身につけることができれば、将来的なあなたの財産にもなります。気持ちを整理する方法として、一石二鳥の手段と言えるでしょう。
もし特に夢中になれる趣味がない場合は、この機会に探してみるのはいかがでしょうか。自分の好きなものを一つひとつ思い返して、関連する習い事などにチャレンジしてみることをおすすめします。
新しい出会いを探しに行こう
「もう一度、恋をしたい」という気持ちになれたら、新しい出会いを探しに行きましょう。前の彼女を忘れるために、早い段階で積極的に動き始めるのもアリです。
飲み会や合コン、仕事や趣味の集まりなど、行動範囲を広げるほどステキな女性との出会いの可能性も高まります。信頼できる友人の紹介を受けたり、本気で相手を探している人と出会いやすいマッチングアプリを活用したりするのもおすすめです。
恋愛的な出会いのみを目的にせずとも、新しい場所での新しい人々との出会いは、あなたの人生を豊かにしてくれます。あなたが生き生きと過ごす姿は、周りの女性たちの目にも魅力的に映ることでしょう。
まとめ
好きだけど別れる決断をするのは、決して簡単なことではありません。一時的な衝動にまかせて別れ話を切り出してしまい、「やっぱり別れなければよかった」と後悔する羽目になったケースもあります。
しかし、心の片隅で「別れたほうがいいかも」と考えながら、いつまでもズルズルと関係を続けるのも、お互いにとってよくありません。どれだけ答えを先延ばしにしても、いずれは決着をつけるときがやってきます。
別れるにせよ付き合い続けるにせよ、自分の気持ちとよく向き合って、後悔のない選択をするようにしましょう。