「気になる相手はいるけれど、本当に好きな人なのか分からない」と悩んだ経験はないでしょうか。本当に好きかどうか分からないせいで恋を始められないというケースもよく耳にします。好きの気持ちの正体と自分の本心を見極める方法を知っておきましょう。
「好き」の気持ちの正体とは
「好き」はよく聞く言葉だけれど、その正体がはっきりと分からないという人は少なくありません。単純なようで、意外と理解するのが難しい感情であると言えるでしょう。好きという気持ちを形づくっているものがなんなのか、一度分析してみましょう。
トキメキと好奇心
大まかに切り分けるなら、好きの気持ちは『トキメキ』と『好奇心』で成り立っていると言えるかもしれません。
恋をすると、脳内でアドレナリンやドーパミンの分泌量が増えると言われています。これらは神経を高ぶらせる働きがみられることがあるため、好きな人のそばにいると心臓がドキドキと高鳴って、どうにも落ち着かない気分になることがありえるのです。
また、相手のことをもっとよく知りたいという好奇心も生まれるでしょう。なんとも思っていない相手には抱かないような強い興味・関心を持つようになり、その人について考える時間がどんどん増えていきます。
たくさんの感情がある
誰かに対して好きの気持ちを抱いたとき、その気持ちの中にあるものがトキメキと好奇心だけとは限りません。人間のリアルな感情は、それほど分かりやすいものではないのです。
恋愛の好きと友情の好きが両方含まれている場合もあるかもしれません。好きという感情よりも「恋人がほしい」「結婚したい」といった社会的な欲求が先に立つ場合もあるでしょう。性欲ありきの恋心もあれば、プラトニックなお付き合いを望むケースもあります。
好きの気持ちの中にはたくさんの感情があり、それぞれの感情の濃淡もグラデーションになっていることがほとんどです。
気持ちがはっきりと分からない理由
自分の気持ちが自分でもはっきりと分からない状態は、居心地悪く感じるものではないでしょうか。この気持ちが『好き』なのかどうか判別できない、そもそも好きの気持ちがよく分からないといった事態は、なぜ起きるのでしょうか。考えられる理由を見ていきましょう。
恋愛の経験自体が少ないから
恋愛の経験自体が少ないと、自分の気持ちの見極めに難しさを感じることがあるでしょう。
今までに一度も食べたことがない料理を目の前に置かれたとき、見た目だけを頼りにその味を想像することは非常に困難です。それと同じで、過去に恋をした経験がほとんどないとなると、今自分が味わっている感情が『好き』なのか『それ以外の何か』なのか判断することができません。
これは単純に、判断材料が足りないという状況です。何度か片思いを経験したり、恋人を作ったりと実体験を重ねるうちに、自分なりの好きという気持ちの見極め方が分かってくることでしょう。
そもそも他人にあまり興味がない
好きの気持ちが分からない人の中には、そもそも他人にあまり興味がないという人も少なからず存在します。
恋愛であれ友情であれ、あるいは尊敬や憧憬であれ、好きという気持ちの根幹には「この人のことをもっと知りたい」「もっと一緒にいたい」といった相手に対する興味・関心があります。他人に対して知りたい・近づきたいと思わないとなると、好きという感情とも縁遠くなるはずです。
このタイプの人はもともと他人のことが気にならない性格という場合もあれば、今はたまたま人付き合いに疲れていて、他人と関わる気になれないタイミングなだけという場合もあるでしょう。
本当に好きな人ができた?見極める方法
自分の気持ちが本物の好きなのか、今気になっている人は本当に好きな人なのか、考えれば考えるほど分からなくなってしまうこともあるのではないでしょうか。本当に好きな人ができたのかどうか、見極めるためのヒントを確認しておきましょう。
一緒にいたいと思う・居心地がいいかどうか
相手の女性と一緒にいたいと思えるかどうかは重要なポイントです。『四六時中隣にいたいか』どうかというよりも、『パートナーとして将来的に長い時間をともにしていきたいか』どうかという視点で考えてみるとよいでしょう。
また、一緒にいて居心地がいいかどうかも判断基準の一つになります。胸がドキドキするような緊張や興奮も恋の醍醐味ですが、トキメキを覚えつつも隣にいて安らげる女性、気取らずに過ごせる女性こそが、あなたの心が本当に求めている相手である可能性も高いでしょう。
相手の嫌な面を見ても嫌いにならない
本当に好きな相手であれば、その人の嫌な面を見てもそれだけですぐに嫌いになることはないでしょう。
欠点が一つもない人間はいません。その人のことが本当に好きであれば、一つや二つ嫌な部分があったところで、それらを補って余りある魅力を相手から感じているはずです。
相手の嫌な部分やダメな部分を見ても幻滅せず、むしろ支えてあげたい・その人のありのままの姿を受け止めたいと思えるなら、本当に好きな人であると自信を持ってよいのではないでしょうか。
相手がいなくなったと仮定したら
「もし相手がいなくなったら」「もう会えなくなったとしたら」と仮定して考えてみることで、自分の本心を見定めるという方法もあります。
昔から『本当に大切なものは失ってから気づく』と言います。本当に好きな相手であれば、そばにいられなくなる・会えなくなるというのは耐えがたい事態のはずです。想像しただけでも、胸が締め付けられるように苦しくなるでしょう。
あまりつらいと感じない、別に平気かもしれないと思うようであれば、真剣な恋愛感情には至っていないのかもしれません。
女性が本当に好きな人に見せる態度
好きな人ができると、相手が自分をどう思っているか気になって仕方ないという人が多いでしょう。女性が本当に好きな人に見せる態度を知っておけば、気になる相手が脈ありかどうか判断しやすくなります。
特に理由もなく連絡が来る
気になる相手と仲良くなりたい、相手についてもっと知りたいと思うのは女性も同じです。仕事上の必要などがあるわけでもないのに相手の女性から頻繁に連絡が来るようであれば、脈ありの可能性が高いでしょう。
LINEやメールでもよいですが、電話であればその確率はますます上がります。文章だけのやりとりよりも、より親密度の高いコミュニケーションを望まれていることになるからです。
相手から連絡を入れてくるのは、彼女のほうもあなたに興味を持っている証拠と言えるでしょう。少なくとも、プライベートの時間を使って積極的にやりとりしたいと思えるほど、あなたに対して好印象を持っていることになります。
リアクションがオーバーになる
気になる女性と会話するときは、彼女のリアクションにも注目してみましょう。
あなたの話を「うん、うん」と大きく頷きながら聞いてくれたり、他愛もない話題の間も常に満面の笑顔だったりと、少し大げさに思えるくらいのリアクションを示されるようであれば、脈ありを期待してよいかもしれません。
好きな人を目の前にすると、知らず知らずのうちにテンションが上がってしまうものです。気分が高揚して、彼女自身も無意識のうちに身ぶり手ぶりが大きくなっているという可能性があります。
あなたと話しているときと他の男性と話しているときで、彼女の仕草や動作に違いがないかどうか見比べてみましょう。
会話時の距離が近くなる
男女ともに、嫌いな相手・苦手な相手とは物理的に距離を置きたいと思うものです。特に女性の場合、生理的に無理と判断した異性にはできる限り近づきたくないと思う人が少なくありません。
そのため、彼女と会話しているときに逆に距離が近いと感じるようであれば、彼女はあなたを好意的に見ている可能性が高いでしょう。好きな相手に近づきたい、嫌いな相手からは遠ざかりたいという衝動はほとんど本能的なため、ごまかしが効きづらいのです。
女性との身体的な距離感は、彼女の本心をうかがい知るために有力な手がかりと言えます。
本当に好きな人へアプローチするには
本当に好きな人へのアプローチは、絶対に失敗したくないという思いから緊張してしまう男性も多いでしょう。
アプローチを成功させるためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。自然体で勝負にのぞむためにも、効果的なアプローチ方法を先に確認しておきましょう。
笑顔で接するのは大前提
大前提として、好きな人と接するときは笑顔を心がけるようにしましょう。常に機嫌のよさそうな笑顔を浮かべていることで、明るく朗らかで優しそうな人といったプラスの印象を彼女に与えることができます。
反対に、不愛想な表情ばかり見せていると、暗くて怖い人・一緒にいても楽しくない人というマイナスの評価を受けてしまうリスクが高まります。
また、穏やかな笑顔を見せることは、相手に対する「あなたに敵意を持っていない」「あなたと過ごす時間を楽しんでいる」というサインにもなります。
あれこれと言葉を尽くさずとも好きな人に対して自分の好意をにじませることができる、素晴らしいアピール手段でもあるのです。
聞き上手・誉め上手になろう
女性との会話では、話し上手よりもむしろ聞き上手を目指しましょう。あなた自身が頑張って面白い話をしようとするよりも、彼女のほうにいかに気持ちよく話し続けてもらうかに集中したほうが得策です。
人は自分の話を楽しそうに聞いてくれる相手に好感を持つものです。こまめに相槌を打ちながら、要所要所で「オレもきみと同じように思うよ」といったように彼女の気持ちに共感を示すと効果的でしょう。
機械的な反応を繰り返していると「ちゃんと聞いていないんじゃないか」と思われてしまうので、ある程度感情を込めたリアクションをとるようにしましょう。
また、聞き上手に加えて、誉め上手にもなれればより強力なアプローチが可能になります。「いつも頑張ってるよね」「今日の服装、似合ってるね」など、毎回の会話の中で何か一つは相手の女性を誉めることを目標にしてもよいかもしれません。
女性にとって理想像を目指すのもアリ
相手の女性の好みをリサーチして、その要素を自分に取り入れるという方法もあります。
たくましい男性がタイプということであれば、ジムに通って筋トレに精を出してみるのもアリです。彼女の好みに合わせて、ファッションやヘアスタイルを変えてイメチェンにチャレンジするのもよいでしょう。
好きな女性の理想像を目指すというのは、究極のアプローチ方法であると言えます。
とはいえ、無理に自分のこだわりを曲げたり押し殺したりしても、長続きはしません。あなた自身も「変わることが楽しい」と思える場合にのみ、おすすめできる方法です。目的と手段がうまく噛み合えば、自分磨きにもなって一石二鳥となるでしょう。
まとめ
自分が今抱いているのが本当に好きの気持ちなのか分からない、という悩みを持つ人は少なくありません。『好き』にはさまざまな種類があり、またいろいろな感情や欲求が複雑に絡まり合って成り立っている気持ちのため、ときにその正体を見失ってしまうのです。
気になる人がいるけれど本当に好きな人かどうか自信がないという場合、まずは冷静に自分の心と向き合ってみましょう。いくつか自問自答するうちに、おのずと答えが見えてくるはずです。
そして、晴れて本当に好きな人と巡り合うことができたなら、積極的に彼女にアピールしていくことをおすすめします。せっかく見つけた本物の恋心を、何もしないまま腐らせてしまうのはもったいないです。効果的なアプローチ方法を実践して、恋の勝者を目指しましょう。