会社のオンライン飲み会をやるには
会社のオンライン飲み会を開催したいと考えたとき、まずはどのようにして行うのかを具体的に計画する必要があります。
ここからは、会社の関係者で行うオンライン飲み会を開催するときの、計画の立て方について紹介します。
何のオンライン飲み会ツールを使うか
まずは、オンライン飲み会に使用できるツールの中から、どれを使用するのかを決定します。
普段Web会議などで使用しているものがあれば、使い慣れているため選択肢のひとつに考えるのもおすすめです。
操作に慣れているツールが望ましいため、連絡手段として使用することの多い「LINE」なども比較的活用しやすいのではないでしょうか。
Web会議として採用していることが多い「Zoom」も、オンライン飲み会に採用しているケースが多い特徴があります。
大人数になればなるほど、幹事が使い方にまで対応することが難しくなるため、参加者全員が使用しやすいツールを選ぶことが大切です。
日時を設定する
オンライン飲み会を開催する場合、日時の設定も必要になります。たくさんの部署から人が集まる場合は、終業時間などが異なる可能性もあるため配慮する必要があるでしょう。
また、開始時間だけでなく終了時間も決めておくことをおすすめします。終電やお店の閉店時間を気にする必要がないオンライン飲み会は、どうしてもダラダラと続きやすいからです。
翌日出勤する予定がある人や同居している家族がいる人など、飲み会が深夜にまでおよぶと影響が出る可能性があります。
終了後も飲み続けたい人同士でグループを作り直すなど、任意で参加時間を選べるような形にできれば参加者の満足感につながるでしょう。
日程を決める場合は、投票ツールやカレンダーアプリなどを活用し、参加者全体に情報共有できるようにすれば周知の手間を省くことができます。
あとは好みで飲み会の内容を企画する
日時やツールを決定したら、盛り上げるための企画やタイムテーブルを計画しましょう。
たとえば、景品などをかけたゲームや新入社員と上司が話せる時間を作るなど、チームワークや仕事への意欲を高められる企画もおすすめです。
普段抱えている悩みや上司の意外な側面を知る機会にもなるため、フランクな雰囲気で楽しめることが重要でしょう。
どのような企画であれば参加者全員が楽しめるのか、会話が途切れたときに備えた話題の提供など、総合的な準備をしておく必要があります。
会社のオンライン飲み会をするときの課題点
会社のオンライン飲み会をするとき、いくつかの課題点があることを把握しておくことが重要です。
企業によって異なりますが、社内で定着しているところもあればネガティブなイメージが先行している可能性もあるためです。
ここからは、会社のオンライン飲み会に関する課題点の解決策について紹介します。
発言がかぶる
パソコンのマイクは声だけでなく、周囲の環境音も拾いやすいという特徴があります。
同居している家族やペット、テレビなどの音が入ると、音がかぶって聞き取りにくくなるため注意が必要です。
また、オンライン飲み会で発言できるのはひとりだけで、ほかの参加者は聞き手に回ることになります。
そうすると、人数が多くなるほど会話の中で発言がかぶることが増えてきます。
会話を楽しむ時は少人数のグループに分割し直す、幹事が発言できていない人にも話題を振るなど、全員に話が回るように意識しましょう。
話し始める人がいるときは話す人以外のメンバーはミュート状態にして、周辺の音が入らないようにするのもポイントです。
空気の読み合いになりやすい
オンライン飲み会を会社のメンバーで行う場合、友人同士で行うものとは異なり、発言を譲り合ってしまうことも多いでしょう。
上司や同僚に話を任せて聞き手に回ってしまうような、空気の読み合いになりやすいのも特徴です。
解決策としては、ファシリテーター(進行役)をグループごとに決めておき、話に加われていない人にも話題を振るという方法があります。
プライバシーの課題
オンライン飲み会は基本的に、参加者それぞれの自宅からビデオ通話を利用して行うことになります。
そのため、プライバシーに対する配慮についても考えておかなければなりません。
家族がいる家庭では、オンライン飲み会をするのにはさまざまな配慮が必要です。
ひとりでいられる環境があれば良いですが、必ずしもそうではありません。子どものいる家庭もあるでしょう。
家族が映り込んでも問題ないことを周知し、反対に映り込むことが嫌な人には無理に長時間拘束しないようにする工夫が大切です。
また、人によっては食事するところを見られたくない、体調が悪くなった、子供が泣いているなど、さまざまな希望や状況があります。
途中退席は自由にしても良いと事前に知らせておくなど、家庭を優先させ、気軽に参加しやすい雰囲気を作るようにしましょう。
オンライン飲み会が嫌でも断りづらい
近年プライベートを重視しながら働く人が増加し、飲み会そのものへの参加を望んでいない人がいることも把握しておく必要があります。
また、部屋が映ることが苦手な場合や、同居する家族に迷惑がかかるからと辞退する人もいると思います。
無理に誘うのではなく、自由参加にすることで家庭の事情やプライベートスケジュールの都合に合わせて参加を判断してもらいましょう。
参加しなければならない雰囲気にするのではなく、気軽に楽しめる飲み会として開催することで参加しやすくなると考えられます。
さらに、オンライン飲み会という名称ではありますが、飲み物がアルコールである必要はありません。
自分の好きな飲み物、食べ物を持ち寄って楽しめるものとして、参加者を募ってみてはいかがでしょうか。
会社のオンライン飲み会をするときのコツ
会社のオンライン飲み会をするとき、課題点についての対策も重要ですが、盛り上げるための一工夫を加えるのもおすすめです。
ここからは、会社のオンライン飲み会をするときのコツについて見ていきましょう。
グループトークタイムを設ける
大人数でオンライン飲み会を行うとどうしても発言する人が限られてしまうため、聞き手に回る時間が長く、単調に感じてしまう傾向にあります。
一般的にオンライン飲み会の参加人数は3~5人程度が目安で、参加者全体を数人ずつに分けてグループトークを行うのも手段のひとつです。
ただし、オンライン飲み会のツールによってはグループ機能が無いものや、新たなURLを取得する必要があるものもあります。
事前に確認しておき、参加人数に合わせてグループ分けも検討しておくことが大切です。
自由に飲み会の内容をアレンジする
オンライン飲み会の内容を自由にアレンジし、楽しめる要素を盛り込むのも盛り上げるためのコツです。
オンライン人狼などのゲームや絵しりとり、私服ファッションチェック、用意した食べ物や飲み物の紹介など、さまざまな方法があります。
形に縛られないことが大切で、メンバーに合わせて例えば楽器のセッションをしてみたり、料理を手作りしたりするのもおすすめです。
準備や進行など配慮すべき点も多くありますが、参加メンバーだけでなく幹事自身も楽しめることが重要になります。
「また幹事をしてもいいな」と思えるような、楽しい飲み会になるように工夫してみましょう。
まとめ
会社のオンライン飲み会は、参加を強制せずに自由に楽しめる場としてセッティングすることが大切です。
飲食店などの手配が必要ない反面、普段の飲み会にはない部分にも配慮する必要があるなど、注意すべきポイントは多くあります。
オンライン飲み会の利点を活かし、チームワークや結束力の向上に役立ててみてはいかがでしょうか。