好きじゃない人と付き合うとは?気持ちが釣り合わなくてもアリなのか

目次1 好きじゃないのに付き合うのはアリ?2 好きじゃないけど付き合う理由3 好きじゃない人と付き合うメリット4 好きじ...


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好きじゃない人と付き合うのがアリかナシかは、あなた自身の性格や価値観によります。自分自身とよく向き合い、後悔のない決断をするようにしましょう。付き合うことにした場合、関係を長続きさせる秘訣や別れたいときの方法も把握しておくとよいでしょう。

好きじゃないのに付き合うのはアリ?

最初からはっきりと恋愛感情があるわけではない相手と、とりあえず付き合ってみる…。

そんなふうに、まだ相手のことを好きじゃないのに付き合うのはアリなのでしょうか?アリ派とナシ派、両方の考え方を見ていきましょう。

アリ派は可能性を見る

「今はそれほどじゃなくても、付き合っていくうちに好きになっていくかもしれない」「試しに付き合ってみたら、意外と相性がよかったってこともある」など、アリ派の人たちが重視しているのは、相手に対する今現在の熱量ではなく、将来的には相手を好きになれるかもしれないという『可能性』です。

実際のところ、どれほど大好きな相手でも「いざ付き合ってみたら思っていた感じと違った」という事態は往々にして起こり得るものです。最初から間口を狭めず、いろいろなタイプの女性と付き合ってみることで可能性が広がることもあるでしょう。

ナシ派は誠実さがキモ

「相手のことを好きじゃないのに、関係を続けられる気がしない」「好きだという気持ちがなければ、相手を大切にできなくなる」など、ナシ派の人たちは、付き合うという行為自体に非常に特別な意味を見出しているところが特徴的です。

恋人関係になった相手に対し、誠実さを守れなくなるような選択はしたくないということでしょう。

また、ある程度人生経験を積み、結婚を前提にした堅実なお付き合いを望んでいる男性も、「好きでもない相手と付き合うのは時間の無駄」とナシ派に回る傾向にあるようです。

好きじゃないけど付き合う理由

 

「好きじゃない人と付き合おう」と決めるときは、どのような理由があるものなのでしょうか。よくある理由をいくつか紹介します。

相手の容姿が好みだった

「人間、大切なのは中身」と言えど、見た目が好みの相手には、誰しも大きな魅力を感じるものではないでしょうか。

相手のことをまだよく知らず、好きという気持ちがはっきりと認識されていない段階でも、自分にとって好ましい容姿の女性であればOKを出すという男性は少なくありません。これは女性の場合も同様です。

見た目の美しい女性が彼女であることは、男性にとって一種のステータスになり得ます。恋人が美人であれば、友人に対する自慢のタネにもできるでしょう。そういった見栄やプライドから、好きじゃない人と付き合うことにしたというパターンもあるようです。

単に彼女が欲しかった

周りの友人はみんな彼女持ちなのに、自分にだけ彼女がいない…というような境遇にあると「負けたくない」「自分だけ1人なのはイヤだ」という思いがふつふつと湧いてくるかもしれません。

「誰でもいいというわけではないけれど、とりあえず彼女が欲しい」という気持ちが強くなると、それほど好きじゃない相手でも「ひとまず付き合ってみる」という選択肢が出てきます。『好きな人』というより『彼女』が欲しいという心境のケースでしょう。

そのときのノリや勢い

本人たちにそんなつもりはなかったけれど、周囲の友人たちにはやし立てられて…など、その場のノリや勢いで付き合うことになったというカップルも少なくありません。

また、肉食系女子という言葉もあるように、女性にも押しの強い人はいます。押しに弱く流されやすい男性の場合、押せ押せな女性のアプローチに圧倒されるまま、とりあえず付き合うことになったというパターンもあるでしょう。

はっきりと恋愛対象として見ていた相手ではなくとも、「女性から迫られて悪い気はしない…」という本音が隠れていることもあります。

好きじゃない人と付き合うメリット

 

「なぜわざわざ好きじゃない人と付き合うの?」と思われるかもしれませんが、好きじゃない人と付き合うことには意外なメリットもあるのです。いくつか代表的なものを見てみましょう。

カップルのイベントを楽しめる

まず、クリスマスやバレンタインなど『恋人たちの日』と呼ばれるようなイベントを、楽しめるようになります。

クリスマスやバレンタインの他にも、冬場ならイルミネーション、夏場なら夏祭りや花火大会と、カップルで楽しめるイベントは一年を通して多数存在します。

街中がロマンチックなムードに包まれる中、自分だけがひとりぼっちとなると、言い知れぬ寂しさを感じることがありませんか?彼女がいることによって、イベント時にシングルで過ごすことを回避できます。

好きじゃないから冷静でいられる

大好きな相手と付き合えるとなれば、とてもうれしいものです。しかし、彼女に対する気持ちが大きすぎるがゆえに、精神的に余裕のない日々を送ることになる場合もあるでしょう。

「カッコいい姿を見せたい」と常に気を張って疲弊したり、彼女の浮気を心配して嫉妬に苦しめられたりするかもしれません。自分が自分じゃなくなるような感覚は、大きなストレスになります。

その点、それほど好きじゃない相手に対しては本来の自分を見失わず、冷静に接することができるでしょう。『落ち着いた関係を築ける』というのも好きじゃない人と付き合うメリットの一つです。

寂しくない

「1人は寂しいから」という理由で好きじゃない相手と付き合う人は、男女を問わず少なくありません。

彼氏彼女という関係になれば、特に理由もなく連絡を取り合ったり、休日に2人で遊びに行ったりもできます。特に、孤独を好まない寂しがり屋な性格の人にとっては、人恋しさに悩まされないというのは大きなメリットでしょう。

節操がないようにも聞こえますが、きっかけは寂しさの解消であっても、一緒に過ごすうちに相手に対する恋愛感情が育まれていくケースも多くあります。

好きじゃない人と付き合うデメリット

『恋愛に正解はない』のでしょうが、当人同士が好き合って同じ時間を共有することに喜びがあるといっても過言ではありません。

よって、当然ながら好きじゃない人と付き合うことにはデメリットもあります。あとから悔やまずに済むように、マイナス面もしっかりと把握しておきましょう。

相手に対する罪悪感でしんどい

好きじゃない相手と付き合う場合、男性側と女性側の気持ちの間に温度差が生まれることになります。そしてその温度差は、状況によってはとても大きなものにもなり得ます。

その点について割り切って考えられず、「相手はこんなに自分を好いてくれているのに、自分は同レベルの気持ちを返せていない」「彼女の気持ちを利用しているようだ」などというふうに感じ始めると、罪悪感に苦しむことになってしまうでしょう。

相手と同じだけの『好き』を返せないことに罪悪感を覚えるようであれば、好きじゃない人とのお付き合いはやめたほうが無難かもしれません。

他の人と恋愛できなくなる

たとえそれほど好きじゃない相手であろうと、お付き合いを始めた時点であなたは『彼女持ち』になります。もし、その相手と付き合っているときに別のもっとステキに思える女性と出会ったとしても、恋人がいる立場ではアプローチするハードルは上がってしまうでしょう。

「とりあえず付き合ってみよう」という軽い気持ちで彼女を作ったはいいものの、それが本当に求めていた出会いの妨げにならないよう、十分に注意する必要があります。

時間が無駄になる可能性も

好きじゃない人と彼氏彼女の関係になり、のちのち本当に相手を好きになれればよいですが、そうはならないことももちろんあります。

「違和感がぬぐえず、結局すぐに別れてしまった」というパターンも少なくありません。すぐに、とはいえ別れる判断をするまでにはそれなりの時間や労力がかかる場合が多い上、相手の女性が別れにすんなりと納得してくれない可能性もあります。

「結果的に時間の無駄になってしまった」と後悔する羽目にならないように気をつけましょう。

好きじゃない人と付き合う上での注意点

 

好きじゃない人と付き合う際には、ある種の心構えが必要になります。好きじゃないからといって、相手を軽く扱うのはNG行為です。

自分も相手の女性も不幸になることのないように、注意点を覚えておきましょう。

相手の気持ちをきちんと考える

お付き合いは1人だけではできないもので、2人いて初めて成立するものです。好きじゃない相手と付き合うときには、あなたのその決断が「相手の女性を苦しめることにならないかどうか」まで考えるようにしましょう。

実際にどうなるかは付き合ってみないと分からないというのも事実でしょう。下手に後ろめたさを持つくらいなら、「まだ好きになれるかどうかは分からないけど、これから好きになれるように努力したい」と正直に打ち明けてしまうのも手です。

トキメキ=恋愛ではない

トキメキだけが恋愛ではないということも、付き合いを継続するか断念するか決める上で念頭に置いておくとよいでしょう。

映画やドラマの中では、主人公たちが燃えるような大恋愛の末に結ばれる展開が王道ですが、現実の『好き』の形はもっと多種多様です。ドキドキ、ワクワクするというのも恋の醍醐味の一つですが、ずっとそんな状態が続いても疲れてしまうかもしれません。

たとえ胸が苦しくなるような情熱的な恋心ではなくとも、「一緒にいて安心できる」「そばにいると落ち着く」というのも立派な『好き』の形と言えるでしょう。

無理な場合はずるずる付き合わない

「やっぱり無理そうだ」と思ったら、なるべく早めに別れを切り出すようにしましょう。言い出しにくいかもしれませんが、すでに結論が出ている状態でずるずると関係を引き延ばすのは、お互いにとってよくありません。

付き合っている期間が長くなるほど、別れたいと告げられたときに彼女が受ける傷は深くなります。もう少しだけ考えたいという場合も、無制限に答えを引き延ばすのではなく「1カ月後には結論を出す」などと自分の中で期限を定めるとよいでしょう。

自分も努力を!彼女を好きになる方法

 

付き合うからには、両思いを目指しましょう。付き合いのスタート時点では好きじゃなくても、自分からも彼女を好きになる努力をすることをおすすめします。

好きじゃない人と付き合い始めたときに心がけておきたいポイントを紹介します。

彼女のよいところを積極的に探す

好きじゃない人とのお付き合いでは、恋の熱に浮かされていない分、冷静な頭で彼女に対して減点方式の評価をしてしまいがちです。他人のイヤな部分は、探そうと思えばいくらでも探せてしまいます。

できる限り、積極的に彼女のよいところを見つけるようにしましょう。ちょっと神経質に思える女性は他人に対する気配りが上手いかもしれませんし、お金の使い方にうるさい女性は倹約家で貯金が上手く、結婚相手にぴったりかもしれません。

彼女の短所ではなく、長所に目を向ける癖をつけるのが相手との関係をよくするコツです。

軽いスキンシップを取ってみる

恋人との絆を深めるために、スキンシップは欠かせません。小さな触れ合いの積み重ねで、相手との心の距離を縮めることが期待できます。

スキンシップに慣れておらずやり方が分からないという人は、デートのときに手をつないでみたり、仕事帰りの相手を迎えるときにハグしてみたりするのはいかがでしょうか。

普段は味わえないドキドキ感を楽しめるかもしれませんし、人肌のぬくもりに心が安らいで、「この人と一緒にいてよかった」と思うようになるかもしれません。

一緒にいて楽しいと思えることをする

「一緒にいて楽しい」と思えるかどうかは、付き合いを長続きさせられるか否かの重要な要素です。

もしあなたと彼女に共通の趣味があるのなら、その趣味を楽しむ時間をぜひ2人で分かち合ってみてください。現時点でお互いの好きなものに共通項がない場合は、2人で新たに見つけられるように試みるのもよいでしょう。

映画を一緒に観たり、一緒にドライブデートに出かけたり、気軽にできることで構いません。楽しい時間をたくさん共有することで、「この人といると楽しい」と、彼女に対する好意が高まっていくことでしょう。

付き合ったけど無理!きれいな別れ方とは

 

「彼女のことを好きになろうといろいろ努力もしたけど、やっぱりどうしても無理だった…」など、好きじゃない人とのお付き合いが残念な結果に終わってしまったとしても、泥沼化は避けたいものです。

大きくもめることなく、きれいに別れられるように努めましょう。

徐々に距離を置いて別れの準備を

なかなか別れを切り出しづらい場合は、まずは徐々に連絡の頻度を減らして距離を置き、別れの準備を整えていきましょう。

あからさまに連絡の回数が減れば、相手の女性もあなたの意図を察するはずです。そのまま自然消滅となるかもしれませんし、そうならなくとも「別れたい」と伝えたときの唐突感は和らげることができます。

彼女に心の準備をさせてあげるのも優しさの一つかもしれません。

自分の気持ちを素直に伝える

まだるっこしい手段は取らず、シンプルに「別れたい」と告げることが効果的な場合も多いです。

曖昧な態度を取っていると、彼女の性格によっては余計に傷ついてしまうかもしれません。「恋愛的な意味では好きになれなかった」「同じ気持ちを返せない」など、飾らない言葉であなたの気持ちを伝えれば、彼女もあなたの真意や事情を飲み込みやすいでしょう。

また、別れの意思を伝えるときには、相手に「まだやり直せるかも」と無用な期待を持たせないよう、はっきりとした態度でのぞむようにしましょう。

別れると決めたら体の関係は持たないこと

彼女と別れると決めたら、それ以降は体の関係は持たないようにしましょう。「キス程度なら…」と思うかもしれませんが、それもやめたほうが無難です。

欲に負けて体の関係を持ち続けていると、いざ別れたいという意思やその理由を伝えたとき、あなたの主張の説得力がなくなってしまいます。

直前まで肉体関係があったことを理由に別れを拒否されるかもしれませんし、『都合のいい女扱い』に彼女が深く傷ついたり、怒りを爆発させてしまったりする可能性も高いです。

別れ話を泥沼化させないためにも、不誠実と受け取られる行動は慎むようにしましょう。

まとめ

好きじゃない相手と付き合えるか否かには、価値観の違いによる個人差があります。アリ派もナシ派も、どちらも間違っているわけではありません。

もし、あなたが好きじゃない人と付き合うことにしたなら、相手の女性を恋人として好きになれるように努力しましょう。最初はそれほどではなくても、付き合っているうちに彼女の魅力に気づくこともあるかもしれません。

一昔前まではお見合い結婚が主流であったことからも分かるように、燃え上がるような恋から始まった関係ではなくとも、素晴らしいパートナーシップを築いていくことは十分に可能です。

それでもどうしても相手を好きになれないと分かったときは、早めに別れを切り出すようにしましょう。先延ばしにすればするほど、別れたいと伝えづらくなってしまいます。自分の気持ちばかりではなく相手に対する思いやりも忘れずに、後悔のない選択をするようにしましょう。