常に恋愛していないと不安になってしまうあなたは、恋愛依存症かもしれません。
また、恋人に依存されていると感じる人もいるでしょう。
恋愛はいいことですが、依存すると恋愛中心の生活になってしまい、苦しくなる場合があります。
恋人に依存しやすい方は、原因を分析して依存から抜け出すことをおすすめします。
この記事では、恋人に依存してしまう「恋愛依存症」の特徴や原因を紹介していきます。恋人に依存されたときの対処法も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
- 恋人に依存してしまう「恋愛依存症」の特徴とは
- 恋愛依存症になる原因とは?
- 男女の違いがある?共依存症と回避依存症について解説
- 共依存症と回避依存症の恋愛はどうなる?
- 恋愛依存症と向き合うには?
- 恋人に依存されたときの対応
- 依存症から脱却し幸せになろう
恋人に依存してしまう「恋愛依存症」の特徴とは
はじめに、恋人に依存してしまう「恋愛依存症」の特徴を紹介します。
- 相手に合せてしまう
- 不安になってしまう
- 自己肯定感が低い
- 頑張ってしまう
- 相手のお世話をするのが好き
相手に合わせてしまう
恋愛依存症は、常に相手に合わせてしまう特徴があります。
何をしていても恋愛のことが頭から離れない人もいるでしょう。
私生活が相手中心に回ってしまうので、好きな人や恋人ができると周りのことが気にならなくなります。
友人との遊びを断るようになったり、1人で過ごす時間はいらないと感じたりするでしょう。相手が「会える」と言った日は、何が何でも会いに行こうとする人も多いです。
不安になってしまう
恋愛依存症の人は、不安を感じやすい特徴もあります。
- 「本当に自分のことを好きなのかな?」
- 「もしかしたら相手は別れを考えているのではないか」
このように勝手にネガティブ思考になり、ソワソワしたり落ち込んだりする人も多いでしょう。
相手に嫌われることを極端に恐れていると、相手に従うようになってしまいます。
自己肯定感が低い
自己肯定感が低いのも、恋人に依存してしまう人の特徴です。
自己肯定感とは、自分自身を愛し認める感情のことです。
「自分なんて」といつも悲観的になる人は、自己肯定感が低いといえます。こんなダメな自分を相手に認めてほしいと思い、相手の顔色を伺ったり喜ぶことをして気を引いたりする場合もあるでしょう。
「恋愛体質」と「恋愛依存症」は違います。恋愛体質は自分中心で自分のために恋愛を楽しめる人のことなので、自己肯定感は高いです。
頑張ってしまう
頑張ってしまうのも、恋人に依存してしまう人の特徴の一つです。
仕事や勉強・アルバイトなど、何事にも手を抜かずに全力で取り組んでしまう人は、気を張っている時間が長いといえます。
つい頑張りすぎてしまったり、自分の限界を超えるほど無理しやすい人は、恋愛で癒しを求める傾向が高いでしょう。
相手のお世話をするのが好き
恋愛依存症の人は、相手のお世話をするのが好きな人が多いです。
- 恋人をつい甘やかしてしまう
- 頼み事をされたら断れない
このようなタイプの人は、相手の世話を焼いて相手にとって必要な存在になりたいと考えています。
自分がいないと恋人は何もできないんだと感じることで、幸福感や優越感に浸っているのかもしれません。
恋愛依存症になる原因とは?
自分が恋愛依存症だと感じる人、恋人が恋愛依存症の人は、なぜ依存症になってしまったのか気になるのではないでしょうか。
次に、恋愛依存症になる原因を紹介します。
家庭環境の影響もある
恋愛依存症の人は、家庭環境が影響している可能性が高いです。
大人になってから恋愛依存症になる人もいますが、多くの人は過去の経験が影響していると考えられます。
例えば、以下のような理由で恋愛依存症になる人もいるでしょう。
- 両親から愛されていないと感じていた
- 親から求められることが多かった
両親から愛されてないと感じていた
幼少期に両親から愛されていないと感じていたことが原因で、恋愛依存症になる場合があります。
両親に虐待されていたりコミュニケーションをとってもらえなかったりした場合、自分は愛されていないと強く感じてしまうのです。
そのような幼少期を過ごすと、大人になってから「愛されたい」願望が強くなります。
そのため、自分を好きになってくれた恋人から愛情を強く感じたいと思い、依存してしまいます。
親から求められることが多かった
自分を愛するより、親の愛情を受けたり期待に応えたりすることに重点を置いていた経験が原因になる場合もあります。
- 頑張っても褒めてもらえなかった
- 「もっと〇〇しなさい、もっと△△しないとだめでしょう」と言われていた
このような経験をすると、自分は誰にも認められない・ダメな人間なんだと思ってしまいます。
男女の違いがある?共依存症と回避依存症について解説
恋愛依存症に男女の違いがあるのでしょうか?
実は、恋愛依存症には「共依存症」と「回避依存症」の2種類があります。
女性は共依存症、男性は回避依存症が多いといわれているようです。
共依存症とは、恋愛している自分より相手に夢中になってしまい、彼に尽くしすぎてしまうタイプのことをいいます。相手の役に立ったり相手を世話することで自分の存在意義を見出しているのでしょう。
回避依存症は、特定の相手と親密な関係になることを拒むタイプの人です。誰かに嫌われることを恐れすぎて、深い関係になる前から距離を縮めることを嫌がります。
共依存症と回避依存症の恋愛はどうなる?
上記で紹介した共依存症と回避依存症ですが、2つのタイプ同士の恋愛はどうなるのか気になるでしょう。
ここでは、共依存症と回避依存症の恋愛について紹介します。
いいポイントも悪いポイントもあるようです。
- お互いに惹かれやすい
- 運命の人に出会えたと感じる
- 幸せなときから一変不安に駆られるように
- 不安から不満が募っていくように
- 離れたくないと思うように
- より依存が強くなり、繰り返される
お互いに惹かれやすい
共依存者は回避依存者に惹かれやすく、回避依存者は共依存者を惹きつけやすい傾向があります。
なぜなら、求めることをお互いに補えるからです。
相手に尽くしたいタイプの共依存者にとって、愛されたい・相手に受け入れられたいと思う回避依存者は魅力的に見えます。
運命の人に出会えたと感じる
共依存者と回避依存者が出会うと、運命の人に出会えたと感じるようです。
タイプは違いますが、お互いに恋愛に依存してしまう性格であることは一致しています。
慕う、慕われることで幸せを感じるので、需要と供給が成り立っているといえるでしょう。
相手に尽くすことで幸せを感じる人と、尽くされることで幸せを感じる人が一緒にいれば、バランスがいいので上手く付き合える場合が多いです。
幸せなときから一変不安に駆られるように
はじめは順調に付き合っていても、小さなことがきっかけでお互いに不安に駆られる可能性があります。
共依存者に比べて、回避依存者は感情を表に出すことを苦手とする人が多いです。そのため、共依存者は相手の冷たい態度に不安を感じます。
また、共依存者は相手に夢中になりすぎて必要以上にかまったり束縛したりすることが多いです。そのため、回避依存者は相手に答えるのが難しくなることもあるでしょう。
不安から不満が募っていくように
共依存と回避依存のバランスが崩れると、共依存者は不安を軽くするために相手をより束縛します。一方、回避依存者は相手と関係を終わらせたくなるでしょう。
小さな不安が大きな不満に変わると、お互いに恋人として付き合っていくことが辛いと感じます。
離れたくないと思うように
2人の関係が上手くいっていないことに気付いていても、共依存者は別れを拒むでしょう。
相手と離れたくない思いが強くなると、過激な行動をする場合もあります。メールや電話を必要以上にしてきたり、ストーカー行為をしたりするかもしれません。
また「別れるならビルから飛び降りる」などと自殺をほのめかす言葉をかけてくることもあるでしょう。
より依存が強くなり、繰り返される
話し合いで仲直りし、関係がよくなってもそれは一時的なものです。
一度別れの危機に直面した後は、より依存が強くなる場合があります。
共依存者のほうが相手に執着しやすいため、一度交際するとスムーズに別れることはなかなかできません。
恋愛依存症と向き合うには?
ここでは、恋愛依存症と向き合うにはどうすればいいのか、紹介します。
- 今の自分を把握し過去と向き合うこと
- 自分に時間を費やそう
- 趣味を見つけよう
- 相手を思いやることも大事
今の自分を把握し過去と向き合うこと
まずは今の自分の状況や考え方などを分析し、過去と向き合いましょう。
幼少期の悪い思い出や過去の恋愛で傷ついたことが原因で、依存症になっている場合があります。
自分が恋愛依存症になってしまった原因を突き止めて、心の傷が癒えているか確認しましょう。
もし過去の経験が原因だった場合は、どうすれば傷を癒せるのか考えることが大切です。過去の辛い経験を友人や恋人に聞いてもらうだけでも、心が軽くなる場合があります。
自分に時間を費やそう
運動や読書、料理など、自分のための時間をたくさん作りましょう。
恋愛依存症の人は、常に恋愛のことばかりを考えてしまいます。
1人で夢中になれることを探せば、集中する時間が増えるので恋愛のことを考える時間が減るでしょう。
趣味を見つけよう
アウトドアやカメラ、旅行などの趣味を見つけることもおすすめです。
趣味を見つけると、視野が広がります。また、趣味を通して人間関係が広がれば「自分以外にこんな人がいるんだ」「こんな考え方があるんだ」と気付くきっかけになるかもしれません。
相手を思いやることも大事
恋人がいる人は、相手を思いやることも大事です。
恋愛依存症の人は、自分の意思を優先しがちです。「もっと尽くしたい」「もっと愛されたい」と思うばかりではなく、相手の立場になって物事を考える努力をしてみましょう。
相手を思いやれば、自分の行動で相手がどんな思いをするのか分かるようになります。
恋人に依存されときの対応
次は、恋人に依存されたときの対応を紹介します。
- お互いの接し方や関わり方を見直す
- ルールを決めたり、できないこと・できることを恋人に伝える
お互いの接し方や関わり方を見直す
依存されて苦しいと感じるのは、相手の要求ばかり応えているときです。「尽くさないといけない」から「できるだけ尽くそう」と考え方を緩めてみましょう。
お互いの接し方を見直せば、恋人と程よく距離を保てるので自分の意見が言いやすくなります。
ルールを決めたり、できないこと・できることを恋人に伝える
「〇〇してほしい」と助けを求められても、できない場合ははっきり伝えましょう。
何でも受け入れてくれると思われると、相手は今以上に依存してきます。
依存してくる相手はただ甘えたいだけの場合もあるので、自立を促すことも大切です。
依存症から脱却し幸せになろう
最後に、依存症から脱却して幸せになる方法を紹介します。
- 依存ではなく信頼に
- 辛いときは友達に頼ったり、好きなことに集中しよう
依存ではなく信頼に
依存と信頼は違います。相手がいないと何もできないと感じるのは依存、相手を信じて行動できるのが信頼です。
お互いに信頼できる関係になれば、必要以上に束縛したり相手に求めすぎたりしなくて済みます。
辛いときは友達に頼ったり、好きなことに集中しよう
辛いときは友達に話を聞いてもらったり好きなことに集中して、恋愛から離れてみましょう。
恋愛依存症から脱却しようとしても、すぐに治るとは限りません。時間がかかる場合もあるため、息抜きしながら脱却を目指すのがおすすめです。
まとめ
今回は、恋人に依存してしまう恋愛依存症の特徴や克服方法を紹介してきました。
恋愛依存症は、相手に合わせすぎる、自己肯定感が低い特徴があります。恋愛依存症になると恋愛のことばかり考えてしまうので、相手といい関係性を作れないことも多いです。
過去の経験や家庭環境が原因の場合もありますが、克服したい人は一度過去を振り返り、自分自身を見つめなおしてみましょう。