- 失恋してから憂鬱な気分が続いている…
- 恋人が失恋鬱かもしれない…
このような悩みを抱えていませんか?
失恋がきっかけで鬱になってしまうことを「失恋鬱」といいますが、失恋鬱になりやすい人や症状には特徴があります。失恋鬱は自分が気づかないうちになってしまうこともあるため、注意が必要です。
この記事では、失恋鬱の症状や失恋鬱になりやすい人の特徴を紹介していきます。好きな人が失恋鬱のときにどう接すればいいかも解説していますので、失恋鬱について詳しく知りたい人はぜひ最後までご覧ください。
- 失恋鬱とは?
- 失恋鬱の症状とは?
- どんな人が失恋鬱になりやすい?
- 失恋鬱を克服するには?
- 好きになった相手が失恋鬱だったらどうすればいい?
失恋鬱とは?
「失恋鬱」という言葉を聞いたことがありますか?まずは、失恋鬱の意味を詳しく解説します。
失恋が原因のうつ病
失恋鬱とは、失恋が原因のうつ病のことです。
失恋した後に深く落ち込み悲しい気持ちになることは珍しくないですが、憂鬱な気分が3カ月以上続いている場合は失恋鬱かもしれません。
楽しかった恋愛が突然終わってしまったり大好きだった人に振られてしまうという経験は、つらいでしょう。楽しい思い出や幸せな思い出が多い恋愛ほど、失恋した後の喪失感が大きいため失恋鬱になりやすいです。
失恋鬱の症状とは?
次に、失恋鬱の症状を紹介します。
自分自身に当てはまっている場合は、失恋鬱かもしれません。また周りに当てはまる人がいる場合は、その人も失恋鬱の可能性が高いでしょう。
- 失恋後時間が経っても悲しさが消えない
- 失恋の悲しみで日常生活に支障がある、やる気が出ない
- 失恋のショックで寝れない
失恋後時間が経っても悲しさが消えない
失恋後に何日も落ち込んだり涙が止まらない人は多いです。ほとんどの人は深く落ち込んでも数日・数週間で少しずつ気分が晴れ、元気を取り戻します。
しかし、3カ月〜半年以上経っているのに失恋した直後と同じくらいの悲しさがある人は、失恋鬱かもしれません。
- 時間が経っても悲しさが消えない
- 3カ月以上経っているのに元恋人のことが頭から離れない
- 数カ月前のことなのに、振られた瞬間がフラッシュバックする
失恋鬱にはこのような症状があります。心に穴があいたような喪失感が消えず、このまま時間が経っても改善しないと感じている場合は失恋鬱でしょう。
失恋の悲しみで日常生活に支障がある、やる気が出ない
失恋の悲しみで学校や仕事に行けなくなったり、何に対してもやる気が出ないような症状も、失恋鬱に当てはまります。
好きな人に振られたショックが大きいと「自分は誰にも必要とされていない」「自分なんかいてもいなくても変わらない」「何をしても意味がない」などとマイナス思考に陥ってしまうことが多いです。
このようなマイナス思考が原因で学校や仕事に行けなくなったり、日常生活に支障が出るほど落ち込んでいる場合は失恋鬱の可能性が高いでしょう。
失恋のショックで寝れない
失恋のショックで寝れなくなってしまうことも、失恋鬱の症状の一つです。
目を閉じると失恋した日のことを思い出したり、元恋人の顔が思い浮かんでしまい、頭が冴えてしまいます。
就寝前は、考えないようにしていたことも無意識に考えてしまいやすいため、なかなか眠れずに苦しむこともあるでしょう。
失恋鬱になると、多くの人が睡眠障害になってしまうといわれています。常に頭の中で考えごとをしている状態のため、深い眠りにつけず睡眠不足になりやすいです。
どんな人が失恋鬱になりやすい?
失恋鬱はうつ病の一種ですが、なりやすい人の特徴があります。
ここでは、どのような人が失恋鬱になりやすいか紹介していきます。
- 完璧主義者
- 素の自分を出すのが苦手
- 一途に恋人を好きになる人
- 依存傾向がある人
- 我慢強い人
完璧主義者
完璧主義者の人は、失恋鬱になりやすいでしょう。
完璧主義で真面目な人は、上手くいかないことがあると自分の責任だと感じやすい特徴があります。何事にも真剣に取り組むタイプのため、恋愛中は常に恋人にとって完璧な人でいようと努力していたのではないでしょうか。
そのような完璧主義者の人が失恋した場合「自分が何か悪いことをしてしまったから振られたんだ」「自分のどこがダメだったんだろう」などと、自分のことばかりを責めてしまいます。
また、起きてしまったことは自分で何でも解決したいと思っているため、失恋の悲しみを自分一人で抱え込んでしまい失恋鬱になりやすいです。
素の自分を出すのが苦手な人
恋人や友人に素の自分を出すのが苦手な人は、失恋鬱になりやすいです。
素の自分を出すのが苦手な人は、自分に自信がない人が多いと考えられます。失恋後に周りの人に落ち込んでいるのがバレたくないと思っていると、悲しい気持ちを吐き出す場所がないため一人で抱え込んでしまいます。
- 素の自分を出して嫌われたらどうしよう
- 友達に失恋の悩みを相談するのが恥ずかしい
このように考えてしまうタイプの人は、失恋後に悲しい気持ちを上手く処理できないため、失恋鬱になりやすいでしょう。
一途に恋人を好きになる人
一途に恋人を好きになる人は、失恋鬱になりやすいでしょう。
一途に恋人を好きになる人は、恋愛中はその人以外のことを考えられません。「自分にはこの人しかいない」「こんなに大好きになれる人はもう現れないかも」などと感じているため、失恋したときのショックが大きいでしょう。
一途に恋人を好きになることは素晴らしいですが、好きな相手から振られたときのショックが大きく、失恋と上手く向き合えないことも鬱になる原因です。
また、一途な人は自分のためよりも恋人のために行動するのが好きだという人が多いです。失恋すると、誰かのために行動する機会がなくなってしまい、自分の中の楽しみを見失ってしまう人もいます。
依存傾向がある人
恋愛に依存傾向があることも、失恋鬱になりやすい人の特徴です。
- 何よりも恋愛が第一優先
- 恋愛が上手くいっていないと何もやる気が起きない
このような考えの人は、恋愛を中心に生きているといえます。失恋すると生活の中心だった恋愛がなくなってしまうため、一般的な人よりショックを大きく感じやすいでしょう。
常に恋人と一緒に過ごしていた人や、友人より恋人との予定ばかりを優先していた人は、依存傾向があります。このようなタイプの人は恋愛が上手くいっていることが全ての原動力になっているため、一度の失恋を長く引きずりやすいです。
我慢強い人
我慢強い人も、失恋鬱になりやすい人の特徴に当てはまります。
普段から恋愛以外のことでも「小さなことで落ち込んでる場合ではない」「全然悲しくなんてない、大丈夫」などと強がってしまう性格の人は、気付かないうちに失恋鬱になってしまう可能性が高いです。
また負けず嫌いな性格で、落ち込んでいる自分が許せない・恥ずかしいなどと感じている人も、失恋鬱になりやすいでしょう。
自分1人で解決しようとして弱音を吐けずに頑張りすぎてしまう人は、早めに周りに助けを求めることが大切です。
失恋鬱を克服するには?
失恋鬱はうつ病の一種のため、専門的な病院で治療したほうがいい場合もありますが、軽い症状の場合は自分で克服できるかもしれません。
「自分は失恋鬱かもしれない」「失恋鬱から抜け出したい」という人に向けて、ここでは失恋鬱を克服するための方法を解説します。
- 自分自身が失恋が原因で苦しんでいることを認める
- 適度な運動を習慣化する
- カウンセリングに頼る、相談する
自分自身が失恋が原因で苦しんでいることを認める
自分自身が失恋で苦しんでいることを認めてあげましょう。
- この悲しみは失恋なんかじゃない
- 失恋でこんなに苦しんでいるわけではない
このように強がっていませんか?
特に、我慢強い人や真面目な性格の人は、自分自身が失恋で悲しんでいることを受け入れられていない場合が多いです。失恋で悲しむのは恥ずかしいことではありません。
失恋が原因で苦しんでいることを認めて、思いっきり泣いたり信頼できる友人に相談することで気持ちがスッキリするでしょう。
適度な運動を習慣化する
適度な運動を習慣化することも、失恋鬱の克服におすすめの方法です。
悲しい気持ちから抜け出せずに家に引きこもっていても、状況は何も変わりません。運動をして代謝を上げ、健康的な体作りを目指しましょう。
ウォーキングなどの簡単な運動でも、習慣化することでボディラインが引き締まったり気分が軽くなります。
外の日の光を浴びれば、憂鬱な気持ちが少しずつ晴れるはずです。
カウンセリングに頼る、相談する
自分自身ではどうにもできないと感じた場合は、専門の病院でカウンセリングを受けることがおすすめです。
失恋が原因で日常生活に支障が出ていたり眠れない日が続いている人は、カウンセリングを受けることができます。
「失恋ごときで病院なんて…」と思う人がいるかもしれませんが、失恋鬱を放置して何も対処しないままだと、重度のうつ病になってしまう可能性があります。
心療内科や精神科のカウンセリングでは専門医が丁寧に対応してくれるため、辛いと感じたら迷わずに受診してみましょう。
好きになった相手が失恋鬱だったらどうすればいい?
「好きな人が失恋鬱かもしれない」
「好きな人が過去の恋愛を何カ月も引きずっている」
このような悩みを抱えている人もいるでしょう。
最後に、あなたが好きになった相手が失恋鬱だった場合の対処法を紹介します。
- その人の症状が重いのか軽いのか見極める
- 相手の気分の浮き沈みに振り回されない
- 失恋鬱に関する知識を身に着ける
その人の症状が重いのか軽いのか見極める
好きな人の失恋鬱の症状がどの程度なのか、見極めることが大切です。
失恋鬱の人が恋愛できないわけではありませんが、症状が重い場合は難しいかもしれません。あなたが寄り添って失恋鬱がよくなる可能性もありますが、症状の重さによってはあなたが傷ついてしまう場合もあります。
失恋鬱かもしれない相手と深く関わる前に、相手の現状を見極めることがおすすめです。
相手の気分の浮き沈みに振り回されない
失恋鬱の人と接するときは、相手の気分の浮き沈みに振り回されないようにしましょう。
うつ病の人は気分の浮き沈みが激しく、突然マイナス思考になったり通常のテンションに戻ることがあります。
相手が急に落ち込んでしまっても一緒になって落ち込んだりせずに、普段通り接することができる人は、失恋鬱の人と上手く付き合える可能性が高いです。
失恋鬱に関する知識を身に着ける
失恋鬱の相手と一緒に過ごしたい・恋愛したいと考えている人は、失恋鬱やうつ病に関する知識を身に付けましょう。
自分は気にしないからといって知識がないまま関わってしまうと、相手を傷つけてしまう場合があります。
失恋鬱やうつ病の原因・特徴・接し方などは、専門の本などを読めばある程度理解できるはずです。失恋鬱について完璧に勉強しなければいけないわけではありませんが、少しでも知識があれば失恋鬱の相手とも一緒に過ごせるでしょう。
まとめ
今回は、失恋鬱の症状となりやすい人の特徴、克服するための方法などを紹介してきました。
失恋鬱とは失恋が原因のうつ病のことで、失恋後3カ月以上経っても悲しさが消えなかったり日常生活に支障が出るといった症状があります。完璧主義者や依存傾向がある人は失恋鬱になりやすいため、気を付けましょう。
失恋鬱を克服したい人は、自分が失恋で苦しんでいることを素直に受け止めることが大切です。
自分だけではどうにもならないと感じたときにそのままにしておくと、うつ病が悪化してしまうかもしれません。
自分で努力しても改善しない場合は、心療内科などを頼ってカウンセリングを受けることを考えておきましょう。