
「単純接触効果」という言葉を聞いたことがありますか?
ザイアンス効果とも呼ばれる「単純接触効果」とは、よく見たり聞いたりするものがだんだん気になる存在になってしまう現象のことです。
単純接触効果にはプラス面はもちろんマイナス面もありますが、心理的効果を用いることで効果的に恋愛に活かすことができます。
この記事では、単純接触効果とは何か、それを恋愛に活かす方法を紹介していきます。
好きな人と恋愛をするための「その他の心理的効果」も紹介していますので、恋愛を成功させたい方はぜひ最後までご覧ください。
- 単純接触効果って何?
- 単純接触効果を恋愛にいかす方法
- 単純接触効果を恋愛にいかすためのポイント
- 単純接触効果を恋愛に使いたいときにしてはいけないこと
- 単純接触効果やその他の心理的効果を使って好きな人を振り
- 向かせるための方法とそのポイント
単純接触効果って何?
まずは、単純接触効果について詳しく解説していきます。
単純接触効果とは、よく視界に入るものや人、耳にする音楽などが気になってしまう心理的現象のことです。
単純接触効果は、ロバート・ザイアンスというアメリカの心理学者が発見し論文を出したこともあるため、ザイアンス効果と呼ばれる場合もあります。
日常生活やビジネスシーンでも利用される機会の多い単純接触効果は、あなたも気付かないうちに体験しているはずです。
テレビでよく流れるコマーシャルやお店でよく流れている音楽が、頭から離れなくなってしまった経験はありませんか?
このような現象も、単純接触効果に当てはまるでしょう。
単純接触効果を恋愛にいかす方法
単純接触効果は日常生活やビジネスシーンで利用されることが多いと伝えましたが、恋愛に活かす方法があります。
ここでは、以下の行動をすることでどのような効果をもたらすのか、解説していきます。
- 短時間でも、会う回数を増やす
- SNSやメールなどの連絡回数を増やす
- 自分を思い出してもらえるようなプレゼントを渡す
短時間でも、会う回数を増やす
短時間でも、好きな人に会う回数を増やすことがおすすめです。
単純接触効果を恋愛に活かすためには、相手の視界になるべく多く入ることを意識しましょう。
1週間に1回2時間話をする人より、毎日5分間話をする人のほうが気になる存在になるはずです。
好きな人と会う回数を増やせるのであれば、毎日挨拶をしたり一言話しかけるなどして、会う回数を増やす努力をしてみましょう。
SNSやメールなどの連絡回数を増やす
SNSやメールなどの連絡回数を増やすことも、単純接触効果が期待できます。
直接会わなくてもSNSやメールで連絡すると、あなたの存在を思い出すきっかけになります。
SNSの投稿にコメントをしたり、メールやLINEで連絡する回数を増やせば、相手にとってあなたが気になる存在になる場合もあるでしょう。
しかし、あまりにもたくさん連絡してしまうと「しつこい」「重い」と思われてしまうかもしれません。
単純接触効果を狙うのであれば、2~3日に1回くらいの頻度が望ましいです。
自分を思い出してもらえるようなプレゼントを渡す
好きな人に自分を思い出してもらえるようなプレゼントを渡すことも、おすすめです。
よく持ち歩くようなハンカチ・アクセサリーや、家で使うことが多いマグカップなどの小物がおすすめです。
贈ったプレゼントを見たり使ったりする度に、あなたのことを思い出してもらえるでしょう。
単純接触効果を狙うのであれば、消耗品ではなく長く使えるものがおすすめです。
部屋に飾って楽しめるようなものでもいいですが、大きすぎるものや高額なプレゼントは相手に気を遣わせてしまう可能性があるため、気軽に使えるようなものを選びましょう。
単純接触効果を恋愛にいかすためのポイント
次に、単純接触効果を恋愛に活かすためのポイントを紹介していきます。
- 第一印象を意識する
- 短期間で会う回数を増やす
第一印象を意識する
第一印象がよくなるよう、心掛けましょう。
初対面の人に与える第一印象は、その後の関係性に大きく影響します。
また、単純接触効果がプラスに働くかマイナスに働くかは、第一印象が関わります。
第一印象がいいと思ってもらえた相手に単純接触効果を期待して行動すれば、相手はあなたのことが気になる存在になるでしょう。
しかし、相手に与える第一印象が悪かった場合、単純接触効果を期待して行動しても「迷惑」「全く興味がないからやめてほしい」と思われてしまうかもしれません。
このように、相手に与える第一印象によってその後の恋愛が上手くいくかが変わるため、第一印象は重要です。
第一印象をよくするには?すぐに実践できる3つの方法
第一印象をよくするために、すぐに実践できる3つの方法を紹介します。
- 笑顔を心掛ける
- 清潔な身だしなみを心掛ける
- 落ち着いたトーンで丁寧な言葉遣いを心掛ける
1.笑顔を心掛ける
常に笑顔でいることを心掛けましょう。
初対面の人に挨拶するときはもちろんですが、いつどこで誰に見られているか分からないため、日頃から笑顔でいるようにすると周りの人にいい印象を与えることができます。
笑顔の少ない人は「冷たい人」「一緒にいても楽しくなさそう」などとマイナスなイメージを持たれやすいため、気を付けましょう。
2.清潔な身だしなみを心掛ける
清潔な身だしなみを心がけることも大切です。
清潔感のある髪型や、その場に合う髪型やメイクをしている人は、異性に好印象を与えることができます。
また、服のシワや着こなし方、髪型であれば髪色や髪の状態にも気を付けると、より第一印象がよくなるかもしれません。
身だしなみに気を遣っていても、髪の手入れがされておらずボサボサだったり、カラーをせずに根元が暗い状態でいる人は、清潔感がないと思われてしまう場合もあります。
3.落ち着いたトーンで丁寧な言葉遣いを心掛ける
話すときは、落ち着いたトーンで丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。
話し方や声のトーンによって、相手に与える印象は大きく変わります。
大きな声で早口で話すより、落ち着いたトーンでゆっくりと話すほうが穏やかで親しみやすい印象を与えることができます。
また、初対面の人に対しては年齢関係なく敬語で話すなど、言葉遣いにも気を付けることが大切です。
短期間で会う回数を増やす
短期間で会う回数を増やすことも、単純接触効果を恋愛に活かすためのポイントです。
単純接触効果は、会う頻度が少ないと効果を得ることができません。
- 毎週必ずサークルで顔を合わせる
- 同じ職場で毎日話す機会がある
- アルバイトのシフトがよくかぶる
このような状況であれば、好きな人に単純接触効果を使いやすいです。もし、自然に会える回数が少ない場合は、自ら会う機会を作る必要があります。
遊びに誘う・飲みに誘うなど、自ら会う回数を増やすための努力をしてみましょう。
親しい関係になるまでは、2人きりで会うことを突然提案すると警戒されてしまう場合があります。
そのような不安がある人は、好きな人を含めた友達グループなどを作り、遊んだり集まる回数を増やすことがおすすめです。
単純接触効果を恋愛に使いたいときにしてはいけないこと
単純接触効果を恋愛に活かすための行動はすぐにできることばかりですが、気を付けたほうがいいこともあります。
ここでは「単純接触効果を恋愛に使いたいときにしてはいけないこと」を紹介していきます。
- しつこく会おうとしすぎない
- SNSやメールの催促をしない
しつこく会おうとしすぎない
単純接触効果を狙ってしつこく会おうとしすぎると、逆効果になってしまう場合があります。
単純接触効果の充分なメリットが得られるのは、10回程度が限度とされているようです。
相手の気持ちを無視して会いたいと提案したり、断られてもすぐに誘ったりしていると、相手にマイナスなイメージを持たれてしまうこともあるでしょう。
相手に負担をかけてまで会っても、単純接触効果は期待できません。
約束をして長い時間一緒にいるのではなく、少しの時間でも相手の視界に入ったり言葉をかわすほうが効果を感じられるでしょう。
SNSやメールの催促をしない
単純接触効果を狙ってSNSやメールをするのは効果的ですが、相手からの返信などを催促することはやめましょう。
- 「返信忘れてる?」
- 「返信してほしいな」
このように催促してしまうと「恋人でもないのに図々しい」「しつこい」と思われてしまいます。
自分が相手に振り向いてもらうためにしている行動に対して、同じように連絡してもらうことを求めてしまうと、その恋愛は上手くいかないでしょう。
単純接触効果やその他の心理的効果を使って好きな人を振り向かせるための方法とそのポイント
単純接触効果について詳しく紹介してきましたが、他にも心理的効果を使って好きな人を振り向かせるための方法があります。
ここでは、その方法やポイントを紹介していきます。
- 熟知性の原則で相手の好感度を上げる
- 返報性の原理
- 認知不協和理論
1つの心理的効果を用いて恋愛を成就させることは難しい場合が多い
今回紹介してきた「単純接触効果」は上手く使えば好きな人に振り向いてもらえたり、相手の気になる存在になれる場合があります。
しかし、1つの心理的効果だけで恋愛を成就させることは難しい場合が多いです。
そのため、他の心理的効果なども同時に使って好きな人にアプローチすると、成功する確率も上がるでしょう。
熟知性の原則で相手からの好感度をあげる
熟知性の原則というものがあります。
熟知性の原則は、相手のことを知れば知るほど気になったり好きになったりする法則のことです。
相手に興味を持ってもらうことが恋愛の第一歩のため、熟知性の原則も意識してみましょう。
相手に興味を持ってもらい、いろいろ話を聞いてもらうことがポイント
熟知性の原則を利用するには、相手に興味を持ってもらい、いろいろ話を聞いてもらうことがポイントです。
会う回数を増やしたうえで、自分のことを知ってもらう努力をしてみましょう。
好きな人と距離を縮めたいと思うと、好きな人にたくさん質問してしまう人が多いです。しかし、相手のことを知るだけでなく、自分の話も少しずつしていくことが大切です。
自分の話をすることで相手の警戒心が解けていろいろな情報を教えてくれたり、あなたの話に興味を持ってくれる場合があります。
自分に興味を持ってもらえるような話題を振ったり、エピソードなどを話す方法も効果的でしょう。
希少性のある情報を共有することが重要
熟知性の原則を利用するには、希少性のある情報を共有することが重要です。
誰でも知っている情報や、見れば分かるような情報を伝えても意味がありません。
仲良くなった人にしか話していないことや、自分の意外な一面を知ってもらえるような情報を共有すると、相手にとって気になる存在になれる場合もあるでしょう。
返報性の原理
返報性の原理を利用することも、好きな人を振り向かせるためにおすすめの方法です。
返報性の原理とは、何かをしてもらったらお返しをしたくなってしまう原理のことで、恋愛に活かせる場合があります。
例えば、好きな人に小さなプレゼントを渡した場合、相手は「自分も何かプレゼントしなくては」と思います。
また「〇〇さんってそんなこともできるんだ、すごいね!」などと褒めた場合、嬉しくなると同時に「自分も相手のいいところを見つけて褒めよう」と思う人もいるでしょう。
このような心理的効果を使って、少しずつ相手にとって気になる人になっていくと、あなたの好意が伝わりやすくなるでしょう。
認知的不協和理論
認知不協和理論も、恋愛に活かすことができる心理的効果の一つです。
認知不協和理論とは、自分の考えとは違う行動をしてしまった際に、都合よく解釈することです。
例えば、誰かに無理なお願いをされて断れず、引き受けてしまったとします。本当はやりたくなかったけれど「自分は頼りにされているから無理なお願いをされたんだ」と、都合がいいように思い込んでしまうことも認知不協和理論です。
この不協和理論を恋愛で活かすときは、相手に小さなお願いをしてみることがおすすめです。
小さな頼みごとをして相手にやってもらうと「あれ?自分はあの人のことが好きだから頼みごとを聞いてしまったのかもしれない」と思わせることができる場合があります。
しかし、ここで紹介した心理的効果は誰にでも効果があるわけではありません。
その人の性格やあなたとの関係性によっては効果がない場合もあるため、1つの方法として取り入れてみることをおすすめします。
まとめ
今回は、単純接触効果の意味や、恋愛に活かす方法を紹介してきました。
単純接触効果とは、よく視界に入るもの・よく会う人が気になる存在になってしまう現象のことです。
好きな人がいるときに単純接触効果を狙って会う回数を増やしたり、連絡回数を増やすことで効果が得られる場合があります。
単純接触効果の効果が得られるのは、相手からいい印象を持たれている場合のみです。
そのため第一印象に気を付けて、他の心理的効果と合わせて実践してみると恋愛に上手く活かすことができるでしょう。