自暴自棄になってしまう原因って?自暴自棄になりやすい人の特徴とその対処法とは?

「自暴自棄になってしまう…抜け出したい」
このように悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

自暴自棄になってしまう心理は、現実逃避をしたい・自信が持てないなどさまざまです。
また、それぞれの心理特徴にあった対処法があります。
この記事では、自暴自棄になってしまう原因となったときにしてはいけないこと、抜け出すための方法を紹介します。

目次
  • 自暴自棄って何?その意味とは?
  • 自暴自棄になってしまう原因やその心理とは?
  • 自暴自棄になりやすいひとの特徴とは?
  • 自暴自棄になったときにしてはいけないこととは?
  • 恋愛が原因の自暴自棄から抜け出すためにおすすめの方法とは?
  • 好きな人が自暴自棄になってしまってたらどうすればいい?
  • まとめ

自暴自棄って何?その意味とは?

自暴自棄とは、「自分なんてどうなってもいいや」とやけくそになるという意味を持つ四字熟語です。
漢字を見てみると、自暴=自分を損なう、自棄=自分を見捨てるという意味で、自分に対する乱暴な感情であることがわかります。
思い通りにならなかったり失敗してしまったりすることで、自分で自分のことを粗末に扱うことを指す言葉です。

自暴自棄ってどんな状態?

自暴自棄になると、自分自身に失望して将来に希望が持てず、投げやりな行動をとってしまいます。
失恋をしたり仕事でミスをしたりして、人生がうまくいかないと感じたときに「もうどうでもいい」と捨て鉢になる状態です。
たとえば、お酒を飲みすぎる・暴飲暴食してしまう・自分に対して暴力的になるなどの行動が多いでしょう。

自暴自棄の語源とは?

自暴自棄の語源は、中国の思想家「孟子(もうし)」の語った言葉が由来となっています。
孟子の離婁(りろう)に書かれている「自ら暴(そこな)う者は、ともに言(かた)ること有るべからず。自ら棄(す)つる者は、どもに成すこと有るべからず」という文章が語源です。
これは、「自分自身をだめにする人間と共に語ることはできず、自分自身を捨てるような人間とは共に何かをすることはできない。」という意味です。

自暴自棄になってしまう原因やその心理とは?

では、自暴自棄になってしまう原因や心理にはどのようなものがあるのでしょうか。
自暴自棄になってしまう原因は、失恋したときや仕事でミスをしたとき、信頼していた人に裏切られたときなどが挙げられます。
その結果、自分を責めてしまう・将来に希望を持てず悲観的になる・現実逃避をしたくなるといった心理になります。

自暴自棄になってしまう理由は何が多い?

自暴自棄になってしまう理由は、人間関係の不満や自分自身に対する失望感、心の病気などがきっかけになることが多いです。
失恋や裏切りなどに直面すると人間関係に不満が起こったり、仕事でミスをするなどで自分自身に対する失望感につながったりすることがあります。
また、心の病気が隠れていて、自暴自棄に見えているケースも少なくありません。
以下で詳しく見ていきましょう。

人間関係への不満

学校や職場、家庭などがうまくいっていない状態が続くと、自暴自棄になりやすいです。
嫌な先生や上司がいる、家族間の仲が良くなく居心地が悪いなど、自分が安らげる居場所がないとき、ストレスが発散できず爆発してしまうことがあります。
そのようなときに「どうでもいい」と投げやりになってしまい、自暴自棄になってしまうでしょう。

自分自身に対する失望

頑張っているのに報われない、うまくいかない場合に、自暴自棄になってしまうこともあります。
職場や学校などで努力してきたことに対して、正当に評価してもらえなかったり自分の思い通りの成果を出せなかったりすると、自分に「こんなに努力してもできないなんて」と失望してしまうでしょう。
そのようなときに、将来の希望が失われたように感じ、自暴自棄になりやすいです。

心の病気など

自暴自棄になるときには、心の病気が隠れている場合もあります。
誰しも社会生活上のストレスにより、不安感やイライラが強くなったり憂鬱になったりときには投げ出したくなったりした経験があるでしょう。
しかし、適応障害はそのような症状が強く現れる心の病気です。通常の生活が送りづらくなるほど不安感などにとらわれてしまうため、自暴自棄状態に見えることがあります。

自暴自棄になってしまう心理は?

自暴自棄になってしまう心理は、現実を見たくない・自信が持てない・将来に不安しかないというものがあります。
もう何をやってもうまくいかないような気がして、「どうにでもなれ」と思ってしまうのでしょう。
このような心理状態が強くなることで、自暴自棄になってしまうことが多いです。
詳しくは以下で説明します。

現実をみたくない、現実逃避したい

「何をやっても報われない」「八方塞がりでどうしようもない」などの状態に陥ると、現実逃避したい気持ちになることがあります。
仕事で頑張っているのに成果が出せなかったり、家事や育児が忙しすぎて嫌気がさしてしまったりすると、現実から逃げたくなることもあるでしょう。
このような心理が、自暴自棄に繋がる可能性があります。

自信が持てない

上司や親に認めてもらえなかったり、努力が報われなかったりすると、自分に対する自信を失ってしまうことがあります。
一生懸命がんばっているのに「なんでそんなこともできないんだ」などと言われると、「自分なんて何をしてもダメなんだ」とネガティブになってしまうでしょう。
その結果「この先もずっとうまくいかない」などと考えるようになり、自暴自棄になってしまうことがあります。

将来に不安しかない

将来に対して不安しかない場合、自暴自棄になりやすい心理状態だといえます。
たとえば大好きな恋人に振られてしまい「もうこの人以上の人とは出会えないかもしれない」と考えてしまうと、強い不安に襲われてしまうでしょう。
こうした状態が続くと「絶対に出会えるはずがない」という思い込みに発展してしまい、立ち直れずに自暴自棄になってしまう場合があります。

自暴自棄になりやすいひとの特徴とは?

自暴自棄になりやすい人には、5つの特徴があります。

  1. 相談をすることが苦手
  2. 我慢することが苦手
  3. ネガティブ思考
  4. ストレスを感じやすい
  5. ストレスをうまく発散できない

上記に当てはまる人は自暴自棄になりやすいといえるため、ストレスが強くなりすぎる前に上手な発散を心がけることが大切です。
詳しくは以下で説明します。

相談をすることが苦手

悩みや不安があったときに、誰かに相談するだけでストレスが発散できたり一緒に解決策が見つけられることもあります。
しかし、相談をすることが苦手な人は、問題を1人で抱え込んでしまうため発散ができずストレス状態が続いてしまうことが多いです。その結果、自暴自棄になりやすいため注意が必要です。

我慢することが苦手

我慢することが苦手な性格の人は、ストレスを溜めやすい傾向にあります。
誰しも嫌なことがあっても、多少は我慢してやり過ごしていかなければならないこともあるでしょう。
しかし、我慢することが苦手な人は、そのような場面でも我慢できずイライラしてしまいやすいです。
そのためストレスが溜まりやすく、自暴自棄になる確率が高くなります。

ネガティブ思考

ネガティブ思考の人は、何かトラブルがあったときに「自分のせいではないか」と不安になってしまうことが多いです。
物事を悲観的・否定的にとらえやすいため、自信を失いやすく「何をやってもうまくいかない」と感じやすいです。
そのような思考が投げやりな気持ちに繋がりやすいことから、自暴自棄になりやすいといえます。

ストレスを感じやすい

神経質な人は、他の人には些細に感じることも敏感に感じとってしまうため、不安に感じたりイライラしてしまったりすることが多いです。
たとえば、他人の微妙な変化も気にしてしまい「何か悪いことしたかな?」などと緊張状態が続いてしまうことがあります。
その結果ストレスが強くなることが多く、自暴自棄になりやすい傾向があります。

ストレスをうまく発散できない

大人になれば多少のストレスはつきものです。
ストレスが溜まったときに愚痴が言える友人がいたり、リフレッシュできる趣味を持ったりすることでうまく発散している人が多いでしょう。
しかし、そのようなことが難しくストレスがうまく発散できない場合、1人で溜め込むこととなってしまい自暴自棄になってしまうことがあります。

自暴自棄になったときにしてはいけないこととは?

自暴自棄になってしまうと、後先考えない行動や発言をしてしまいがちです。
もしも自暴自棄になってしまったときに、してはいけないことがあります。

  • 自分を責める
  • お酒を大量に飲む
  • 暴飲暴食をする

上記のことをしてしまうと、さらに自分自身を傷つける結果になりかねないでしょう。
詳しくは以下で説明します。

自分を責める

自暴自棄になったときに、自分の行動を責めることはやめましょう。
「どうしてあんなことをしてしまったんだ」「あんなことをしなければ…」と思ってしまうかもしれませんが、そのときの行動がベストだった・そうするしかなかったこともあるでしょう。
そのときの最善を尽くした結果、自分の思い通りにならないこともあることを覚えておきましょう。

お酒を大量に飲む

自暴自棄になると、お酒を大量に飲む人も多くいます。
しかし、お酒を飲んで酔っ払ってしまうと、余計に後先考えない行動をとってしまうことがあります。
酔いから冷めたときに「どうしてこんなことを…」と更なる絶望感に陥らないためにも、お酒でごまかそうとすることは避けましょう。

暴飲暴食する

暴飲暴食をすることも、自暴自棄になったときにしてはいけないことです。
暴飲暴食は、自分の体に対して攻撃的な行動です。
そのときは「こうでもしないとやってられない」と思うかもしれませんが、後から体の調子が悪くなることもあります。
体の調子が悪くなれば、心の回復も遅くなってしまうため、これ以上自分で自分を追い込むのはやめましょう。

恋愛が原因の自暴自棄から抜け出すためにおすすめの方法とは?

自暴自棄になってしまう人のなかには、恋愛が原因という人も多いのではないでしょうか。
失恋や別れ・相手の浮気などは、将来の希望を奪い去ってしまいますし「自分がもっとこうだったら…」などと自分を責める原因になりやすいです。
ここでは、恋愛が原因の自暴自棄から抜け出すためにおすすめの方法を紹介します。

自分の現実を受け止める

「別れた」「失恋した」という現実を受け入れることから始めましょう。
受け入れることは辛いことかもしれません。
しかし、ここで現実逃避をしてしまうと、何事もなかったように相手に連絡したり会おうとしたりと、相手を余計に遠ざける行動をしてしまう可能性があります。
まずは現実を受け止めて、自暴自棄にならないよう対処していくことが大切です。

起きたことを自分のせいにしない

起きたことの全てを自分のせいにするのはやめましょう。
振られたり浮気をされたりすると、「自分にもっと魅力があれば…」「自分がいい女(男)じゃなかったから…」などと自分のせいにする人も多いです。
しかし、恋愛は2人でするものであり、どちらかだけに原因があるということは少ないです。
相性やタイミング、相手の都合などもあります。自分だけを責めないようにしましょう。

運動など気分転換できることを始める

恋愛のことで頭がいっぱいになってしまうときは、運動など気分転換できることを始めてみましょう。
同じことばかりを考えていると、うまくいかないこと・いかなかったことに囚われがちです。
何もすることがないときに同じことばかりを考えてしまうことが多いため、体を動かす・趣味に没頭するなど気分が変わることをしてみると良いでしょう。

友人や家族と時間を過ごす

恋愛がうまくいかずにふさぎ込んでしまいそうなときは、できるだけ友人や家族と過ごす時間を増やすことを心がけてみてください。
1人でいたい気持ちになるときもありますが、1人きりでいると落ち込みが激しくなってしまうことも多いです。
信頼できる友人や家族に話を聞いてもらったり、ストレス発散に付き合ってもらったりすることがおすすめです。

SNSを開かないようにする

恋愛で傷ついたときや落ち込んでいるときは、SNSは開かないほうが良いです。
SNSに投稿されていることは、うまくいっていることや嬉しかったことなどキラキラした出来事が多いでしょう。
心が落ち着かないときにそのような投稿を目にすると「なぜ私だけ…もうどうでもいい」と自暴自棄のきっかけになりやすいです。傷ついたときはSNSをお休みしましょう。

好きな人が自暴自棄になってしまってたらどうすればいい?

ここまでは、自分自身が自暴自棄になりそうなとき、なってしまったときにどう対処すれば良いかを紹介しました。
では、好きな人が自暴自棄になってしまったときは、自分はどう振舞えば良いでしょうか。
ここでは、好きな人が自暴自棄になってしまったときにおすすめの対処法を紹介します。

相手の気が済むまで話を聞いてあげる

相手が自暴自棄になりそうなほどストレスを感じているときは、相手が気が済むまで話を聞いてあげることがおすすめです。
溜め込んでいるストレスは、信頼できる相手に吐き出すことで緩和できることがあります。
あいづちを打ちながら、相手に寄り添う姿勢を意識しながら聞くと効果的です。
途中で話に割って入ったり否定したりせずに、最後まで相手の話を聞いてあげましょう。

相手を受け入れてあげていることを伝える

相手の気が済むまで話終わった後や、何も話せずに黙り込んでしまったときも、相手を受け入れていることを伝えることが大切です。
自暴自棄になっているときは、「自分なんて…」と自分に対して失望していることが多いです。
そのため、認めてくれている相手・認めてくれている相手がいることがわかれば、気持ちが落ち着く可能性が高いです。

まとめ

辛いことがあって自暴自棄になってしまうことは、とても苦しいことです。
自暴自棄から抜け出すためには、自暴自棄になってしまう原因や心理を理解して、あらかじめ対処法を知っておくことが重要です。
自暴自棄になってしまって悩んでいる人や、好きな人が自暴自棄になりやすい人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

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