全2回に渡ってお届けする「ザオラルLINEの正体」、第2回目の今回は実際にLINEなどを受け取った人たちの思いなどをお送りします。
恋仲になった相手からの返信率は高め
特に女性がザオると返信してもらえる!
「勇気を出して連絡しても返信がないのでは…」と、ザオラル LINE の有効性に疑問を抱く人もいると思います。
しかし、ザオラルをされたことがある=ザオられたことがある男女 340 人を対象にアンケート調査を実施してみると、元恋人や元配偶者からの連絡に、半分ぐらい返信した経験のある人は男女合計 72.4%(グラフ③)と、極めて高い返信率でした。
この返信率の高さは、ザオラル LINE をするか悩んでいる人の背中を強く押してくれるデータと言えます。
また連絡に対して “ ほぼすべて返信した ”と回答した人は男女合計41.8%になり、内訳は男性 51.3%、女性 34.2% と、やや男性の返信率が高め。
これらの数値を勘案すると、女性がザオると高確率で返事が戻ってくることになります。
別れるときに大きなトラブルでもなければ、女性がザオるメリットは大きそうです。
久しぶりの連絡に気持ちが揺れる人
ポジティブな感情になる人が約 8 割
元恋愛関係にあった人からの連絡では、「困惑した」が男女合計 42.1%(グラフ④)で 1 位。
次いで「嬉しかった」が男女合計37.1%で 2 位となり、ザオられた人の多くが、心が揺れて困惑し、嬉しかった、ということになります。
突然の連絡に気持ちが動揺するのは当然で、かつて好きだった人からの連絡に複雑な感情になるのは理解できます。
ポジティブな「嬉しかった」という回答は男女比がほぼ同数になり、元恋人や元配偶者と当時いいお付き合いをしていて、マイナスイメージが少ない人たちと考えられます。
「特に何も思わなかった」を除くと、3 位に「不快だった」が男女合計 14.4%でランクイン。気になるデータは「不快だった」と回答した人の約 8 割が女性ということ。別れた相手によい印象がない、終わった恋愛に対してドライともとれる数字です。
女性の方が一度終了した恋愛には手厳しいようです。4 位以下は「悲しくなった」「あわれに思った」とネガティブな回答が続きます。
送受信側の期待を叶える
ザオラルは有効な手段 !?
ザオる人(送信側)は何かしらの動機があるから連絡をして、それに対してザオられた人(受信側)は何かしらの動機があるから返信をしています。
そこでザオる人とザオられた人を比較対象にして、ザオラルによってあなたの期待は叶ったかを調査しました(グラフ⑤※「特に期待していたことはない」以外を選択した人を対象に質問)。
送信側のザオる人は 46.3%、受信側のザオられた人は 50.3%が、何かしら期待は叶ったと回答しています。
久しぶりの連絡=ザオラルに対して送受信側で約 1/2 の確率で何かしら期待が叶っているので、ザオラルは有効な手段と言えます。
具体的にどのような期待をして送信や返信をしたか、次の調査で一歩踏み込んでみました。
期待する理由が明確な男性
何となく連絡をとりたい女性
ザオる人の 82.1%が、連絡をとることで何かしらの期待をしています。
1 位「繋がることを期待」男女合計 46.1% の結果(グラフ⑥)を見ると、薄くてもいいのでとにかく相手と繋がりたい気持ちが垣間見えます。
次に多い 2 位「会うことを期待」、3 位「デートすることを期待」では、直接的な関係を期待する人が増えます。また下位になればなるほど、復縁、セックス、交際、結婚と、直接的な関係を求めてくる傾向が強くなります。
調査結果を見ると、ザオる人には明確な理由があることがわかります。
しかし、この調査で気になる点は、例えば 4 位「具体的ではないが、何かを期待して連絡した」では、男女比に約 3 倍の差があります。
女性も何かを期待はしていますが、男性と比べると「何となく」「感情に身を任せて」連絡をしている人が多いようです。裏を返せば女性は相手に過度な期待をしていないとも言えます。
ザオる側とザオられる側でズレはある
でも期待する内容は同じ
ザオられた人の「期待」についてもアンケート調査したところ(グラフ⑦)、ザオる側とザオられる側では大きなズレがあることが判明しました。
ザオられる側は「特に期待していたことはない」人が男女合計 49.7% と約半数を占めており、ザオる側の数値(グラフ⑥)と大きく乖離していることがわかります。
ザオられる側はあくまでも連絡を受け取る側なので、そもそも期待していない人が多いのは当然と言えるでしょう。
しかし、それ以外の回答で「繋がることを期待」「会うことを期待」「デートすることを期待」と、何かしら期待をしている人も多く、連絡のやり取り次第では「特に期待していたことはない」と答えた人が、他の回答に分散する可能性は高いと言えます。
若干ではありますが、ザオられる側もザオる側と同様に男性のほうが相手に対する期待が高い傾向があります。
男性は過去の恋愛にも積極的
女性は男性の下心を見抜いてる!
ザオラル経験者 468 人の調査から、男女の恋愛観の違いが浮かび上がってきました。「何をきっかけに連絡をしましたか?」(第1回グラフ①)では、「相手の SNS を見て」と回答した 8 割以上が男性でした。
好意を寄せる知人や元恋人の SNS をチェックしているのは男性が多く、女性はあまり関心が無いことがわかります。
男女の恋愛観をパソコンのファイル保存に例えて、男性はフォルダ保存、女性は上書き保存と表現するのはよくある話。
男性は過去の恋愛をフォルダごとに保存するので、終わった恋愛を引きずる傾向が強い。女性は恋愛が終わるとフォルダを上書きして、新しい恋愛に更新するので過去を引きずらない、というものです。
SNSをチェックしているのは 8 割以上が男性なので、フォルダ保存の恋愛観はピタリとハマります。
これらは他のデータからも読み取れます。「元恋人や元配偶者から連絡を受けて、返信しましたか」(グラフ③)の調査では、男性の約 1/2 が、ほぼすべてに返信。
「元恋人や元配偶者に連絡して、どのようなことを期待していましたか」の調査(グラフ⑥)では、男性が相手に期待する数値が高く出ています。
このようなデータからも過去の恋愛を引きずる男性のフォルダ保存が裏付けられました。また、男性はザオる側もザオられる側も直接的で具体的な期待が多く、とくに「セックスすることを期待する」の回答は 9 割以上が男性でした。
このような下心を敏感に見抜いた女性が「元恋人や元配偶者から連絡を受けて、どう思いましたか」の調査(グラフ④)で「不快だった」と答えているのかもしれません。
男性は過去の恋愛を引きずる傾向が強く、女性は過去の恋愛に積極的ではないが嬉しい気持ちもある。男性は相手に求める期待が高くなりがち(下心も含めて)で、それを敏感に察する女性もいる、という男女の恋愛観のズレがわかる結果となりました。
そして今回の調査では、都市伝説的なザオラルの曖昧な有効性が、データ分析により“使える手段”と判明しました。
ザオられた人の返信率は「半分ぐらい返信した人が男女合計72.4%」(グラフ③)、ザオラルで「何かしら期待が叶った人が男女合計約 50%」(グラフ⑤)、元恋人や元配偶者から連絡を受けて「嬉しかった人が男女合計約 4 割」(グラフ④)と、疎遠だった相手との親交復活に期待が持てる数値だと考えられます。
今回の調査結果で判明した男女の恋愛観のズレをきちんと理解した上で、ザオラル LINE にチャレンジする価値は十分あります。一歩間違うとイタい人になるので、相手に配慮した送受信を心掛けましょう。
ザオラル6か条 ~ザオる時の心構え~
①ザオるタイミングは「相手の誕生日」「帰省」「正月」「近くに寄った」がスマート
久しぶりに連絡をするので、相手が違和感を抱かないタイミングに送るのがベストです。
②ザオるときの連絡手段は「LINE」一択
気軽に送れて、相手も嫌なら既読スルーできるのが LINE のいいところ。返信が無ければ諦めもつきます。
③恋仲になった相手からの返信率は高め。女性には高確率で返信アリ!
元恋人や元配偶者からの連絡に、半分ぐらい返信した人は男女合計 72.4%と、極めて高い返信率。女性がザオると返事が戻ってくる確率が高く、女性がザオるメリットは大きいと言えます。
④アンチザオラル派がいることも念頭に
元恋人や元配偶者からザオられた気持ちは、突然の連絡に「困惑した」「嬉しかった」が多数。一方で「不快」と答える女性も一定数いるので、男性は注意が必要です。
⑤男女での意識の違いを認識しておく
ザオる側は求める期待が高く、ザオられる側は低いという傾向に。
男性はザオラルの目的が具体的かつ明快で、女性は抽象的で相手に何かを求めない傾向に。男性の下心丸出しなザオラル LINE はイタい人と見なされるので慎みましょう。
⑥ザオラル LINE は使える手段である!
ザオラル LINE で期待が叶う率は 50%。受送信した約 50%の人が何かしら期待は叶ったと回答しています。
この 1/2 の確率が高いか低いかは個人の判断になりますが、使い方を間違えなければザオラル LINE は復縁に効果を発揮する有効な手段と言えそうです。
■調査概要
調査名称:疎遠になった相手と、再び連絡を取った経験についてのアンケート
調査期間:2022 年 11月 28 日~ 2022 年 11月 30 日
調査対象:全国、15~59歳の男女
調査数 :128 名
調査方法:Webアンケート
調査名称:疎遠になった相手から、連絡を受けた経験についてのアンケート
調査期間:2022 年12月1日~ 2022 年12月2日
調査対象:全国、15~59歳の男女
調査数 :340 名
調査方法:Webアンケート
※本調査では全国、15 ~ 59 歳の男女 1500 人の中から、「ザオラルした」経験のある男女 128 人、「ザオラルされた」経験のある男女 340 人を抽出し、上記アンケート調査を実施しています。