全5回に分けてお届けする「男と女の恋愛経済学」、第4回となる今回はデート時の男女のお財布事情について調査しました。そこでは「おごる!」「おごって!」で、男女の意見は真逆の結果に。調査結果から、デート時の相手に対する「おごって度」が明確になりました。
さらに、女性のお金に対する心の内も丸裸に! 20代のうちは割り勘派だったのに、年齢や経験を積んでいくことによって、「恋人として大切にされているように感じる」「恋人には経済力があることを期待している」と考えが変化していくようです。
40代男性は「交際は対等でありたい」と思っている
「デート費用の支払い配分についてで、そう答えた理由」(グラフ⑫)を見ると、40代男性は、「男性が多く支出するべき(26%)」という声が多いものの、意外にも「交際は対等でありたい(45%)」がダントツ!
女性の場合は、20代は「交際は対等でありたい(48%)」が最多なのに対して、40代になるとどうやら男性への依存や期待が高まる傾向にあります。「恋人として大切にされているように感じる(32%)」「恋人には経済力があることを期待している(28%)」という声が増えてきました。年齢と経験を積むことによって、男性への金銭的期待も高まっていくようです。
前回までの記事で紹介した「デート費用についての、あなたの期待」(グラフ②③)でも、男女でくっきり差が出ていました。男性は「おごりたい」「多めに出したい」と考えている人が多数(平均62.2%)なのに対し、女性はその逆で、「おごってもらいたい」「多めに出してほしい」が平均55.9%と高く、「おごりたい」「多めに出したい」と考える人は平均3.2%とごくわずか…。男性より多く支払いたいと思う女性が少ないのは、世の常なのかもしれません。
割り勘傾向にある近年は、おごることが武器に!?
年代問わず男性がおごりたい気持ちがあるというデータは、私が見てきた限りでは今まで1つもなかったので、今回大変興味深い結果が出たと思います。男性がおごることで相手の気を引こうとする傾向は、狩猟採取時代から続く遺伝的な欲求のひとつだと考えています。男性は狩猟に出て獲物を捕まえて、それを彼女あるいは奥さんに提供していたのです。そこで捕らえた獲物がネズミかマンモスかでは、モテ度が全然違ったわけですから(笑)
一方で女性は、メイクや美容室、エステ、さらにアクセサリーや洋服など、男性と違って日々自分磨きにもお金をかけています。つまり交際前から考えると、このアンケート以上にお金を使っているということも十分に考えられます。今、欧米では割り勘が常識ですが、勝負どころでは男性がおごっています。日本でも最近は割り勘傾向になっているので、恋愛の新しい時代に突入したと考えられますが、割り勘の時代だからこそ、おごることが武器になるのではないでしょうか?
早稲田大学 国際教育学部 教授
政治学博士。1955年群馬県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒、ボストン大学政治学修士号、オレゴン大学政治学博士号。国連専門機関勤務後、アイダホ州立ルイス・クラーク大学助教、オレゴン大学客員准教授を経て、現職に至る。早稲田大学で「恋愛学入門」担当。専門分野は日本政治、恋愛学、進化政治学。「恋愛学」の著書は『一目惚れの科学』、『恋愛学で読みとく文豪の恋』、『結婚は4人目以降で決めよ』等多数。
コラム FP芸人 さんきゅう倉田さんに聞く!
お金のやりくり術②
―お得なクレジットカードの選び方ありますか?
携帯電話や電気など自分のライフスタイルと紐づいたカードを選ぶと、よりポイントが貯まりやすくなります。
ただし、クレジットカードを所有するなら最大2枚に抑えておきましょう。私の周りにも3枚以上持っている人がいますが、どのカードでいくら利用したか把握できなくなるので、みなさん借金を抱えています。
―お金の話をしたがらない人が多いと思いますが、交際相手とお金の話をすることで生まれるメリットとは?
デートで「今日の会計15,000円だったよ」とか、お金の話は交際してからの方が良いでしょうね。もし話しをするならば、空気を読んで話すことを心がけてください。まだ付き合っているだけなら、今度のデートでこれぐらい使おうとか、こういう場所に行こうとか、旅行に行くから毎月10,000円ずつ貯めようという話くらいでいいと思います。
お互いの口座でも封筒でも構わないので、そこに定額入れて「この分でデートしようね」みたいに。あらかじめ予算を決めておけば、行き当たりばったりにならず出費が増えないですから。そうすることでお金を貯める癖がつきますし、お金の話も普通にできるようになるので、将来に向けた話もしやすくなります。結婚を視野に入れているなら、やっておいた方が絶対にいいですね。結婚する前に相手のだらしなさに気付くこともあるので(笑)
プロフィール
お笑い芸人。ファイナンシャルプランナー。2007年、国税専門官試験を経て東京国税局に入局。2009年、NSC東京校に入学。各種メディア出演や執筆、法人会やJC、税理士会、医師会などでの講演活動を行う。 著書に『お金持ち 貧困芸人 両方見たから正解がわかる! 元国税職員のお笑い芸人がこっそり教える 世界一やさしいお金の貯め方 増やし方 たった22の黄金ルール』(東洋経済新報社)などがある。
▶︎前回:男と女の恋愛経済学〜③付き合うまでに何回デートして、いくら使った?〜
▶︎第1回記事はこちら:男と女の恋愛経済学〜①ちょっとリッチにお金を使う特別な日〜
▶︎NEXT:男と女の恋愛経済学〜⑤将来どうしようか?結婚について考える〜
Omiai Information
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