2022.10.14 Omiaiレポート

男と女の恋愛経済学〜⑤将来どうしようか?結婚について考える〜

全5回に分けてお届けする「男と女の恋愛経済学」、最後となる第5回は将来についての考え方について。長く付き合っていると、自分のパートナーとの将来を誰もが考えることでしょう。パートナーがいる人にアンケートに答えてもらった結果、「別れたい」「別れようと思っている」という人は少数で、ホッとひと安心。それでは将来についてどのように考えているか、結果を見てみましょう。

「できれば結婚したい…でも経済的に不安定だ…」切実な一面も

恋人との将来について聞くと、実に44%もの人が「現在の関係を続けようと思っている」と回答。
次に「結婚しようと思っている」人は35%、「結婚したいが迷っている」人は14%いるも、「迷っている」人のうち約半数の人たち(47%)が「何かしら経済的に不安定である(グラフ⑭)」と回答する、昨今の経済状況に比例した切実な現状が浮き彫りになりました。

40第以降は結婚よりもパートナー思考?

グラフ⑭⑮⑯(※次頁に続く)から見てとれるのは、自身の経済状況が安定しているか不安定なのかに関わらず、結婚を目指したい・現在の関係を続けようと思っている人が多いようです。
また、20・30代は結婚意識が高いのに対し、40・50代は「現在の関係を続けようと思っている」というパートナー志向の人が多く見られました。婚姻関係を結ぶかどうかに限らず、結婚のカタチが多様化してきた時代背景も影響しているのかもしれません。

教えて!森川先生

男女で異なる恋愛に対する考え方 女性は安定した生活を希望

基本的に男女の恋愛の考え方は、女性は恋愛=結婚ですが、男性の恋愛は恋愛=セックスなのです。この考え方では、破局した際に失う質量の差が大きく、特に女性の場合は妊娠、出産、育児ということも考えるので、恋愛が重くなります。
私が実施した「相思相愛の男女の違い」というアンケート調査の結果では、結婚をなんとなく考えた女子学生が43.2%もいるのに対して男子学生は26.2%、結婚は何も考えなかったという女子学生がたった4.5%に対し、男子学生は50.0%もいるという結果もあります。
女性は遺伝子的に早く安定した生活を求めているのでしょう。反面、40・50代になると「結婚相手との子を授かること」よりも「パートナーとの安定した生活」を求める傾向が多く、事実婚を考える人が増えているのです。

早稲田大学 国際教育学部 教授

森川友義先生

政治学博士。1955年群馬県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒、ボストン大学政治学修士号、オレゴン大学政治学博士号。国連専門機関勤務後、アイダホ州立ルイス・クラーク大学助教、オレゴン大学客員准教授を経て、現職に至る。早稲田大学で「恋愛学入門」担当。専門分野は日本政治、恋愛学、進化政治学。「恋愛学」の著書は『一目惚れの科学』、『恋愛学で読みとく文豪の恋』、『結婚は4人目以降で決めよ』等多数。

コラム FP芸人 さんきゅう倉田さんに聞く!

お金のやりくり術③

―結婚資金はどれぐらい貯めておいたらいいでしょう?
結婚資金は、2人で働くなら貯金額は気にしなくてもいいと思いますが、引っ越しして家具を買い揃えたりするなら、家の敷金礼金含めて最低でも100万円くらい必要になってきます。つまり、100〜200万円くらいはあった方が安心ですね。50万円しかなかったら結婚はちょっと不安ですし。
お金を貯めるなら、生活費と貯金で通帳を分けて貯金することをおすすめしています。目的がハッキリして曖昧にならないので貯めやすくなります。余ったら貯金に回す人もいますが、人間の心は弱いので、多分使ってしまうと思います。だから最初から分けておくことで貯めやすくなります。会社によって、お給料の入金先を複数の口座に分けることができるので、勤め先に確認してみると良いでしょう。

プロフィール

さんきゅう倉田

お笑い芸人。ファイナンシャルプランナー。2007年、国税専門官試験を経て東京国税局に入局。2009年、NSC東京校に入学。各種メディア出演や執筆、法人会やJC、税理士会、医師会などでの講演活動を行う。 著書に『お金持ち 貧困芸人 両方見たから正解がわかる! 元国税職員のお笑い芸人がこっそり教える 世界一やさしいお金の貯め方 増やし方 たった22の黄金ルール』(東洋経済新報社)などがある。

▶︎前回:男と女の恋愛経済学〜④おごる?おごってもらう?支払うときどっち?〜

▶︎第1回記事はこちら:男と女の恋愛経済学〜①ちょっとリッチにお金を使う特別な日〜

Omiai Information

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