2022.12.22
Omiaiレポート
全3回に渡ってお届けしている「恋愛トレンド2022」、第1回と第2回では様々な恋愛の価値観を調査し、恋愛・結婚に対して気持ちは前向きな反面、行動は消極的な人が多いということが判明しました。
最終回の今回は、その恋愛欲を行動に移してお相手探しをしている数百万人にも及ぶ Omiai ユーザーの動向を調査。人気職業や登録ワードから、ユーザーが活発に活動している日時まで、よりリアルな恋愛トレンドに迫ります。
30歳を超えるとみんな年下好きに？
まずは、マッチングアプリで相手を検索する諸条件の中で、年齢に関する傾向を調べてみました。
男性の 20 代は対象年齢を自身の年齢から上下 3 ～ 4 歳までを条件に検索しているようですが、30代を超えると同い年以下を好む傾向になっています。自分の年齢が上がるにつれて望む年齢差も大きく、ひと回り年下を探している人も。
さらに、40 歳を境に同い年すら圏外に。「男性は若い女性を好む」というイメージは 30 代以降の男性に当てはまるようです。
一方女性は、4～7 歳上までの年上を希望している人が多く、その条件が自身の年齢によって変わることはないようです。
しかし、20代半ば以降になると、年下男性を探す割合も徐々に増加しています。年齢を重ねることで年下を望む気持ちが芽生えるのは、男性に限ったことではありませんでした。
女性は20代後半から年収を超重要視！
次に年収を見てみると、その差は一目瞭然。
お相手探しの条件に年収を入れて検索しているのはほぼ女性。男性は全体の 2.4%しか、年収を条件に入れていませんでした。つまり、男性は女性の年収をほぼ気にしていないという傾向が浮き彫りに。
女性からの検索では、年収500 万円以上からの割合（全年代の平均 23.6%）がぐっと増えており、年収 500万円以上あるかないかがボーダーラインになっていることが読み取れます。
30代以降になるとさらに金額が上がり、年収 800 万円以上の割合（30歳以上の平均 28.0%）が増加しています。
国税庁が発表している「民間給与実態統計調査」によると、令和 3 年の平均給与は 443 万円（男性 545 万円、女性 302 万円 ）とされています。男性の平均年収 500万円をボーダーラインにするのは現実的ですが、800万円以上は少し高望みをしているのかもしれません。
ぽっちゃりブームは都市伝説 !?
お相手の検索条件・体型の項目では、男女ともに「普通」体型が一番人気（男性 20.8、女性 17.4%）で、「太め」を好む人はかなりの少数派（男性 1.1%、女性 0.6%）でした。
その他、男性から人気なのは「やや細め（20.2%）」、「スリム（19.1%）」、「グラマー（17.5%）」という結果となり、ぽっちゃりブームという朗報はただの噂だったのかもしれません。
「太め」と「ややぽっちゃり」の捉え方には個人差があり定義は難しいですが、「ややぽっちゃり」好きな男性が多い都道府県 TOP5 を調べてみると、1 位・埼玉、2 位・神奈川、3 位・千葉、4 位・東京、5 位・福岡と、都心部に集中していました。「スリム」好きワースト 5 は、福井、高知、秋田、富山、鳥取の 5 県。
「やや細め」好きワースト 5 は、福井、高知、秋田、鳥取、富山の 5 県で、比較的、冬が寒い地域では細い女性は求められていない様子です。
つまりこの地域の男性は体型を重視しない寛容派が多いようなので、体型に自信のない女性は狙い目かもしれません。女性から、「普通（17.4%）」に次いで人気なのは「筋肉質（14.9%）」でした。筋肉は求めているけど「太め（0.6%）」、「ややぽっちゃり（3.7%）」は不人気という、お肉に対しては厳しい女性の意見です。「筋肉質」好きワースト 5 を見てみると、秋田、島根、鳥取、山梨、青森の 5県。先述のワーストランキング同様、体型を重視しない女性探しはこの 5 県がおすすめです。
ちなみに、そもそも体型を入れて検索している割合を調べてみると、男性は 21.1%、女性は 17.5%。男性のほうが見た目にこだわりがあるのかもしれません。
「医療関係」「大手」「士業」が現代のモテ職業！
検索で指定された職業のランキングでは、男性からは「看護師」「薬剤師」「医師」「歯科医師」、女性からも「医師」「歯科医師」と、上位を独占したのは医療関係でした。
男女別の特徴を見ていくと、男性からは、「客室乗務員」「受付」「秘書」など女性の活躍が目立つ職業や、「栄養士」「調理師」など、実生活にも役立つ職業が上位に入っています。
一方、女性からは「外資系金融」「銀行証券・保険」などの金融マンや、「消防士・レスキュー隊」や「機械・自動車メーカー」「電機・電子メーカー」など、比較的男性の活躍が目立つ分野で“頼れる”職業がランクイン。
モテ職業を調べてみると、かつてのイメージほど「女性は華やかな職業がモテて、男性は稼げる職業がモテる」という時代ではないようです。
「旅」がみんなの共通言語
自分が興味のあるジャンルの登録ワードを調べてみると、男女ともに「温泉」「旅行」が1位 2位を占め、飲食系では「お酒」「食べ歩き」「カフェ」「料理」「甘党」などが上位に。旅行か飲食についての話題を会話のきっかけにするのが良いのかもしれません。
圏外ランキングも含めて見ると、昨今ブームになっている「キャンプ」は男性 52 位、女性 60 位。「サウナ」は男性 53 位、女性 65 位という結果に。
ちなみに、年代別の 1 位を見ると、男性の 10 代、20 代前半は「ゲーム」、20 代後半以降は「温泉」。女性の 10 代は「音楽」、20 代前半? 30代後半は「旅行」、40 代以降は「温泉」という内訳でした。これからの寒い季節は、旅先でのおすすめ温泉という話題が盛り上がるかもしれません。
- グラフ①～⑨
対象期間：2022/1/1～2022/9/15
「こどもの日」と「父の日」にマッチング数が激増！
2021 年 9 月～ 2022 年 9 月までのデータをもとに、Omiai ユーザーがマッチングしている日、時間を調べてみました。マッチング、メッセージ件数、ともに山ができているのは土日祝日に集中していて、9/18、3/21 はいずれも 3 連休中、5/5・こどもの日は GW の最終日です。
驚いたのは、6/19 ＝父の日にマッチング数が激増しているという事実。娘から父の日のプレゼントをもらったお父さんも、娘がその後にアプリを開いて恋愛活動に勤しんでいるなんて、知る由もないはずです。
時間別に見ると、日中のピークは 12 時台、夜のピークは 20 時～21 時台となっていて、当然ながらオフの時間にお相手探しやメッセージのやり取りが頻繁に行われています。
朝は６時、7 時台から起きてまずアプリをチェック。届いている「いいね」から新しいマッチングのお相手を選別、おはようメッセージで 1日がスタート。お昼時に一旦アプリ稼働が盛んになり、その後夕方から夜（17 時～21 時）に向けて、特にマッチングの件数は大きく伸びていきます。
夜は 22 時頃をピークに、おやすみメッセージでアプリを閉じる、というような動きが読み取れます。
マッチングしてからイベントを一緒に過ごすようになるまでの時間は人それぞれですが、真剣にお付き合いするお相手がすぐ見つかるわけではありません。
マッチングしてから 3 ヶ月くらい関係をあたためてイベントシーズンを過ごす、というのがひとつの目安かもしれません。
少々高望みなくらいでもいい！？
リアルな希望条件が明らかに
普通に生活しているだけでは、恋愛に発展する出会いはなかなかないもの。そこに現れた恋愛の救世主が、マッチングアプリです。
過去にマッチングアプリで恋人ができたことがある人は16.8%（「Omiai Report 恋愛トレンド 2022 前編」より）と、今や恋人探しの定番ツールに。
マッチングアプリでは様々な条件を指定してお相手を検索しますが、この希望条件こそが恋人に求めるリアルな声と言えます。
年齢、年収、体型、職業と、お相手探しの際に希望する条件をグラフ化したところ、男性は年齢や見た目に、女性は年収に、少々高望みなのでは？ と思わせる本音があらわになりました。
人気職業ランキングでは、一般庶民というより富裕層なイメージのある職業もズラリと並んでいます。ちょっと欲張りな希望を露骨に口に出すのは気が引けるけど、アプリでの検索だったら気軽にできる。だからこそ見えた世間の本音かもしれません。
しかし、仕事や居住地に接点がなくても共通の趣味がある人、シンプルに見た目がタイプの人など、普段では出会えないような人にも出会えるのがマッチングアプリです。
日本初のマッチングアプリとして誕生した Omiai も今年で 10 年目。恋愛・結婚に前向きな気持ちがあるけど消極的な人たちへ、これからも出会いの場を提供し続けていきたいと思います。
